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★ 新歓動画の感想 ★

新歓成果発表会の動画を拝見しての感想を。
フレッシュですね。毎春思いますが。

最初に、要望を少し。
・演奏は、手元を見させてほしい。なので、画面に大きめに映して欲しいです。ピントもあっているとありがたいです。
・お名前と学年の紙を、上級生も張って頂けると嬉しい…(これは顔と名前が一致しない貧弱記憶力の私が悪いのですが)。学年の掲示が欲しいのは、4月の時点で二年生 or 三年生 の判断で、言うべきことを選択する場合があります。二年生の4月だとまだ早いかなとか。
・演奏会でやるつもりの曲があるなら、事前にお知らせを頂ければそれなりに書きますし、そうでないならそれもそれなりに書きますので、よろしく。


感想。

☆ 三絃「さくらさくら」

 きれいですね。みんな姿勢もよくて手元もいい。音もまっすぐ飛んでる感じがします。
 歌の形の原型をとっていて、若干の抑揚(=テンションの上がり下がりとでも言いましょうか)を感じましたし、上手にまとめていたと思います。
 今後も伸びそうなので期待。

☆箏「さくらさくら」

 ピントが合っていないので手がよく分からないな…;
 なんとなく、手の移動を見ていると、支えの指に手が乗りすぎている感じがあるかも。手の形が「つ」になってることが多いですね。もっと手の形は丸めが理想的。まっすぐだと柔軟性が足りなくなる気がします。でも、最初は真っ直ぐの方が弾きやすいのはあるので、ここは一年生はもう少し様子を見たいかも。

 薬指に力が入っていると、親指の音が弱くなることがあるのですが。下りてくるときに、①薬指へ②親指を寄せる形で弾いてるかな? L3-2 で1箏の八が拍遅れするのはそのせいかもしれないですね。寄せる形だと、指同士の間が狭まったときに弾きづらくなる。
(親指メインで弾き下ろすと、薬指含めて手全体がもう少し丸まって一の絃側へ倒れる形になるはず。この形だと、支えの指と親指、絃同士が隣り合う位置まで来ても弾ききれます)
(ここは慣れれば次第に改善するので、指導する上級生は経過観察をしつつ、一年生にはその場その場に合った弾き方を意識できるように練習させてあげて下さい。いい音が出ているかだけではなく、手の形のよい弾き方を、それぞれの場面で自分の手を見つつ、チェックしてあげてね)

☆ 尺「新緑の輝き」

 今年は一年生がいないのかな?お名前の紙がない…?
 全体的にピッチがかなり低め。そのせいでちぐはぐ感が大きくなってしまっている気がします。
 上級生になったら、音が出ているだけでOKとせずに、合奏のハーモニーをどうとっていくか、「合わせる」ということをメインに練習を。尺の場合は合奏ではなく、合唱ととらえた方が意識しやすいかもです。
(今年は合奏練習があまり出来ていない状況だろうとは思いますが、ピッチの練習はひとりの方がしやすいと思うので、ここはぜひチューナーと一緒に頑張って)

☆「誓星」

 この曲は今後もやるのでしょうか。もし演奏会へ持っていくならの前提で書きます。

 └・各パート、必要な音・必要ではない音の整理をもっと明確に。

 具体的には、連続の流れの中に伴奏に回すべき音とメインメロディを担当する音が混在して配置されている、そこをもう少し伝わりやすく、意識的に分離させて演奏しましょう。
 例えば箏なら、楽譜の[2]、丸ふってありますが(いいぞ)、ここフォルテの指定なので、もっとぶちこむくらいの強さを置いて、スは三絃に添わせて息抜きに流す、それくらいで。
 ここ場面としては十七絃が引っ張る方が楽なので、17は低音での下支えをもっとしてほしい、できれば腰を入れて音がぼんやり広がらないようにして強め。三絃さんはできればキリッとキレよく。(つまりここ、箏は、単音では十七絃と組み合わせて曲に勢いをつけ、スは三絃と組み合わせてキラキラに、という忙しい切り替えをしなくてはならないのですが、そこを助けてあげて欲しいのですよね、17と三絃さん。気持ちで箏へ寄せてあげてね)

 └・伴奏の弾き方、作り方(+強弱指定についての意識の持ち方)

 前よりも少し意識が出来ている気がします。もう少し進めたいですねここ。
 自分を弱める意識はだいぶあるのですが、ただその分、音の作り方が「ただ弱いだけ」になっていることがあるかな。「小さい」と「弱い」はまた別なのですね、そこの追求をもう少し。
 どうちがうのと言われるかもですが、小さい=サイズがそのまま小さくなる、弱い=音質が変わる、という感じかも。
 例えばですけど、尺が入ってきた場面から17がぽやぽやの音になってしまっているのとか。他も割りとそういう傾向があるけれど。
 この場合の17は、弾き方もしくは弾く位置等を変更して、もっと締まった緊張感のある音で、かっこいい尺にあわせた下支えをしてあげてほしい。ここそう優しい音が必要な場所ではないと思う。
 (弾き方、手がよく見えないから想像で書いちゃうけど、少しストローク(指の動き)が遅いかも、ぱすっと手を入れるとぽやぽや感は薄く出来そうかな。あと、優しく弾こうとすると拍が遅れてくるのも、それかもしれない。(=ゆっくりひくと絃のたわみが大きく影響しやすい、その分だけ特に低音は遅れがちになる)[3]の2音の繰り返し部分は、指でやらず、手の形を「コ」に固定して、腕(ひじを可動)での前後の振りにすると、もう少し端的に弾けそうかと思います。)
 前半、fまたはmf指定なのに弱々しい雰囲気があるのは、伴奏の「秘めた強さ」の作り方を工夫することで解消できるかな。

 んーfとかmfとかを、ただの「音量の指定」と考えていると、特にpの場面に変に弱々しい雰囲気になりやすいのですが。強弱指定ってそのまんま、「強さの表現」と意識的に置き換えて下さいね。本来、音量じゃないのですよ。
(場合によっては、強弱指定=前後の位置というとらえ方でもいいです。たとえば舞台に立った役者さんたちがいるとして、f=最前に飛び出して高らかに台詞を言う、そういうイメージ。ちょっと下がって周囲へ向けて続けて(mf)、また客席へ向けて(f)、という差、移動のイメージにしてみます。曲に動きをつけるって、そういうふうに考えるとつくりやすいときもある)
 強弱指定、個人的には「烈しさの表現」と思うことも多かったですね。強さが足らないと思ったら、烈しさを加えてみるといいかもですw

 └ ほか

 [5]は誰が何を担当しているのか、聞いただけでは分かりにくいですね。ここは演奏している側もあんまり整理が出来ていないのかもしれない。尺がメロディらしいというのは分かるのですが、そこに誰が絡んで、誰が距離を置いているのか。楽譜的には 尺+三絃 vs 箏+17 の二つに割ってあるのかと思いますが、内訳同士でどう合わせるのか、その上で二つをどう合わせるのか、ここを整理整頓した方がすっきりしそう。

 [6]箏のグリッサンドは全部を爪で均一に弾きすぎかな、勢いはある、でもガチャガチャで雰囲気が薄いですね。ここ、表記通りに巾だけを音として出して、あとは爪の腹で撫で下ろす方が響いて綺麗だと思います。
 響きで軽く余韻を作った上で、聴者にひたる暇を与えずに後続に突っ込ませる。箏が先に突っ込んでしまっては聴者が読んでしまうよ、先に展開がバレてしまったらもったいないです。

 [7]、ここ17が小節ごとに区切りをしっかり、1拍目を重くして(キック)、メリハリを。他のパートでは勢いをつけにくい。リズム感を強く出すと、曲らしくなると思います。

 追加、箏のスをfでやるとき、爪のあてる角度は上から見て絃に対して直角に近い形に、切り刻むように立てて使うと強い音が出せるので、手の角度を調整してみるのもいいかもしれないです。親指を自分へ向けるように置く感じ。この場合はジャキジャキしたスの音が少ないので返りの音をしっかり目に意識して、スだと分からせるように弾きます。
 こうすると音は鋭くキツくなるので、耳に届きやすく、また強い表現だと伝わりやすいです。


 全体的に、練習の量はそう取れなかったんだろうなとは思うのですが、上級生に関して音が弱いですね。弱いにも種類があると思いますが、軟性が強いとでも言うのでしょうか。丸みはあっても真円ではないような。もっと強さ、硬度のあるかっこよさが欲しい。音に角を作る感じ。

 手っ取り早く仕上がった感を出すなら、繊細さを作るよりも強さを作る方が、ぱっと聞きの印象はよくなります。まずは動感、それが作れたら、そのあとで繊細さを加えていきましょう。時短仕上げw

 大きすぎる音を小さくする調整はすぐに出来るので、大きめにしておいて微調整で小さくする、この方がたぶん早く仕上がると思います。
 あと箏に関しては、基礎練習はfか ff くらいでやっとくことをおすすめ(出来れば丁寧なfで…w)。手の力が付くから、自然とpppも綺麗に鳴るようになります。演奏って一にも二にも体力(手の力)なので、持久力をつけることも考慮に入れて練習をしておいて下さい。

現状をよく分からないままでつらつら書いてしまいましたが、必要であれば取捨選択の上、今後に活かしていって下さい。

お疲れ様でした!

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