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練習をのぞきに行ったときのメモ

この間、練習をのぞきに行ったときのメモ。箇条書き程度。

音のバリエーション

・その音は、その場面にあっているのか。
 音の作り方のバリエが少ないな。しっかり音を出す基礎が身についた後は、「出さない練習」もあってもいいのでは。
 あと、しっかり出ることはものすごくいいことで、その点は高く評価はしているけれど、その技術と表現の結びつきまではきていないのが、惜しい。
(「目的」の設定。どんな表現のために→どんな音を作るのか、という部分の強化ができると、奏者として強い)
 音質もギチギチからふわふわ~まで取れるような、弾き方の変更方法を、もう少し研究する方がよさそう。

小さい音

「小さい音ってどうやったらいいんですか?」って質問があって、私はそれがとても良いと思った。質問スキル、あればあるだけ得をするから、質問スキルなるべく伸ばそう。

 物理的に、強い力で当てれば強い音が出る、イコール逆もそう、のはず。
 つまり、今まで教わった逆をすれば逆の音が出せるのかもよと。要研究ですが。

・強く弾かない。もっと言えば、「弾かない」気持ちを強く持つ。優しい気持ちでと言われるけれど、弾く意志があると形になりにくいので。

・しっかり音を出すために ”隣の絃に当たるまで爪を押し込め” と最初に教わると思う、あれを、「やらない」。「絃のあいだの中間くらいで止められる程度の指の動き」で絃に触る。(これをやるのに指の力がけっこう要るかも。ブレーキ踏みながらアクセル踏むみたいなことになるから)

・音の粒を小さく聞こえさせるために、「爪先数ミリで」そっと「押す」。三角の角の先を使う、爪の太い場所、生の指の指先の感覚を使わないこと。太い場所を使うとバチッとした音になってしまうので、スッとした音で。*これは聞かせる単音の場合。

・音の粒をあやふやにして溶かしたいとき、逆に「爪の先を使わずに、面で触る」、「指先の力を完全に抜く」。*対十七絃、箏での細かな伴奏。これは部長さんに言ったけれど、やわやわに弾けばやわやわな音になる。

小さくてきれいな音作り、音量の研究は別記事にも書いた気がする。


基礎練習、カマボコの動き

 かまぼこ形の動きを完全にしていたので、上級生は一年生の練習を一度チェックしてあげて下さい。基礎練習、弾けてるように見えてもノーチェックはだめですよ。

十七絃の弾き方

 十七絃は、箏のような弾き方が目立った。親指をメインに、なるべく手をつかずに、ポンポンと。特に、奏者が反り指だったので、支えの指をつくと親指が横へ傾いてしまい、音が曇る。反り指は垂直真っ直ぐに。支えの指をつく場合は、支えの指の後ろへ親指を持ってくるような位置を取ると、もう少し音が胴で響くような鳴り方をしやすいかも。

上がって下がる音の取り方、「つ」形から手を変えない

 中指で引っ張って親指で押し下げる、上下するフレーズ。
 ここで以前から、手首の前後移動が多い、ロスが多いって書いてるのですけど、いまいち伝わってなかったなと。
 これ、基礎練習で手の形を決めすぎた人ほど直しにくいw 意図的に練習してほしいな。できれば基礎練習に入れておいてほしいくらいなんだけど;
 手を「つ」の形にとって、その形のまま、弾きます。中指が立った状態で引き上げてきて、そのまま親指に重心を乗せかえるような気持ちで手の形を変えずに、弾き下ろします。
 慣れると速度対応しやすくて楽なんですよ。一年生も部長さんに教わってみてください、基礎以外に応用編も、色々あるんだなくらいでそろそろ覚えて行ってくれたらいいな。

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メモ

・拍通りと拍通りではない部分と。
 まずその世界の構築、一定の法則があることを見せる。それから、別の次元を見せる。
 例えば、重力。私たちのいる世界に絶対に存在する普遍の法則、それに従って全てが動く。そういう世界で、制限があるはずなのに自在に動ける、たとえばバレリーナやダンサー、スポーツ選手などの動きが特異に美しく見えるのは、「法則よりも強い」個の動きを見せるため。
 表現において、美しさを際立たせようと思えば、法則を離れた自由さをどれだけつくれるか、ということだと思う。幾何学的な無機質の表現を除く。
 拍をきちんととれること、さらに拍を離れて自在に動けること。この二つがもっと強くできれば、今ある中途半端さを削れる気がする。
 今は、拍を取ることは出来るけれど、その拍を取るのが何のためなのかを、あまり理解されていない感じ。指示があるからやっている、というか。
 もっと、「拍をキッチリとって見せているのは、コレのためなんですよ」という感覚で、積極的な定拍 ⇄ 表現としての離れ方を、研究できたらいいなと思う。

(・練習段階について。)
 *これは来年以降の準備期間のために残すメモ、今年は時間がないからいじるとかえって混乱すると思って。今の練習にいかさない方がいいです
( 演奏会前のこの時期に、タイミングを合わせるだけの練習が。多分そこはできれば3ヶ月前には到達するべき目標(例年なら夏合宿)。今年は色々ありすぎてという事情は理解はしている。
 けれど、そう拍が目立って狂っていなければ、もう次のステップ、「いかに崩すか」へ進ませ、曲をまとめる方向へいくべき。…とは思ったが、彼らの練習にそこまで深く手をつけるつもりはなかったので言わなかった。言うべきだったかもと迷いはある。だから一応書いて残しておく。
 その練習で何を最終的にめざしているのか、という疑問は少し残った。
 上記項目でも少し関連したことを書いたが、「正確に弾くこと」と「表現すること」とは分けた方がいい、という点について、もう少し留意して練習を進めるべきか。もっと言うなら、正確性は表現を殺すことがある、ので。逆に、表現をするなら、正確さは殺す必要がある。ことがある。
 それと、拍通り・楽譜通りを目指す、というやり方は、時に危険がある。紙に書かれた情報以上を取り込む必要を失わせるので、その先の曲の意図を読めずに、個々の表現に繋がらない。最終の形を先に作る方が、到達できなかったとしても、目に見えるものが残ると思うので)
 ↑今後の課題として。

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とりあえず忘れないうちにメモ。

 

 

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