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成長曲線 と 二年次の停滞の話

タイプ別 成長曲線

二年目以降、個人差がありますが、頑張ってるけど伸び悩む、という期間が多かれ少なかれあると思います。

目次
・タイプを把握しよう
・成長曲線は、階段状
・タイプ別の傾向
・停滞期の突破
・動作の理解のタイプ
・相手の視界

タイプを把握しよう

タイプによって成長期が違うことをまず理解しておきましょう。
おおざっぱに分けると2タイプあって、もちろん中庸も存在するけど、わかってると少し気持ち楽かなと。

Aタイプ

身体能力がわりと優れている人。
最初から音を出しやすかったり、体力があって疲れにくかったりして、目標に集中してスキルアップができる感じ。初期のパラメータが高めのキャラですね。

Bタイプ

身体能力がわりと低めスタートな人。
音を出すのに苦労したり、基本を身につけるまでにけっこう大変な思いをしがち。筋トレしたりして体を作ることができれば、初期の伸び悩みを早く脱することができる感じ。大器晩成キャラですね。

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最初の一年は、周囲がそれぞれのタイプを把握して、あれこれしてくれたりするので、それに乗っかっていければいいわけですが。
次の年からは、自分で自発的に取り組まないといけなくなってきて、ここで悩んだりすると思うのですよね。何をしていいか分からなくなってくる。スキルを伸ばすって、大変。

で、それに加えて、演奏会に向けての悩み。表現するってどういうこと?っていう、演奏の「演」+「奏」という二つをどうやっていったらいいか、抱え込むことになる時期ですし。
下級生の指導も加われば、もうパニックになってしまう。

伸び悩みの体感イメージを出すと、下のような感じになる気がする。

薄紫の帯の部分が、二年目くらい。

この負担を、少しでも軽くするためには、とりあえずですけど、「タイプ別の伸ばし方」、少しだけ方向の目処をつけられればちょっとだけ楽になるかもしれないなーと思ったのでこれを書きました(from 旧ブログ記事)。

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成長曲線は、階段状

成長曲線、大雑把に曲線で描いちゃいましたけど、実は階段状になってます。ちょっと伸びては止まって、の繰り返し。(最初の図の吹き出し拡大部分を参照)
停滞したとき、どこで何が突破口になるかが、ほんとに様々なので、どのタイミングで何をしていいかさっぱりなことの方が多いんですけどね。
なるべく、階段状のところ、停滞=水平ラインを短くできればいいんですが。

タイプ別の傾向

Aタイプ:
身体能力のアドバンテージが次第に使えなくなってくるので、初期の伸びは長続きしません。
技術と感性を伸ばす方向を(楽器は音色や細部に気を使えるようになるとか。曲を聴き込んで耳を鍛えるとか、読譜のスキルを伸ばす)。

Bタイプ:
まず身体能力をあげる(筋トレ・指トレ)。
その後、技術と感性を。ただ、なぜかBタイプは感性面で優れてて、表現「欲」を持った人が多い(個人的感想)、技術を伸ばせばなんとかできちゃう感じもする。

停滞期の突破

停滞期、頑張ってても上手く行かないこともあれば、一週間くらい楽器に触らなくて、いきなりやったら上手になってた、ということもあります。
考えすぎてたり構えすぎてたり、そういうのも、たまに原因だったりするのかも。意識のしすぎというかw

上のツイートによれば、ブランクも悪いクセをリセットできるいいチャンス、ということなので。これはあれかな、睡眠中に脳内で情報が整理されてスッキリ、というのに似てるかな?
なので、気分を変えるために別のことに時間を使ってみるとかも、意外と回り道のようで近道なことがあるかもしれませんね。

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ここから、上級生向け。
下級生のタイプを把握して、練習のサポートを考えるときに、ちょっとだけ覚えておいてほしいところ。

動作の理解のタイプ

運動部だった子は、「動作を見て理解する(させられる)」ことに慣れてる気がします。動作の奥行きを見るスキルがあるのか、動きを3D的にとらえられるっぽい。
運動部は総じて「動き=関節部の稼働」という理解ができているので、無意識にでも、関節を見てくれてる感じがします。なので、この関節を動かすんだよ、と言うと、わりと理解が早かった感じ。

その他、「見て理解する」のが苦手なタイプは、教えるとき、言葉で説明するんですが、どの言葉を使うと理解しやすいか、考えながらやらないといけないので、けっこう頭を使いますw 意図や意味が伝わるまで、いくつか言葉を換えつつお互いが試行錯誤、一番苦労するのここかも。

相手の視界

だいたい一年生はみんなそうですが、ほんとのほんとの最初は、動作を見せても、どこを見ていいか分からなくて、視界が狭く、「爪と絃の接点」しか見てない。

だから、動作を見せた後、やらせるときは、一年生の指の関節や手首、ひじの使い方、腕の位置、姿勢まで、全部ひとつひとつ見て、ひとつずつ直しながら教えていかないとです。
めちゃくちゃ大変。ほんとうに大変。

(相手の動作を見て、どこを指摘してどう直してもらったらいいのか、わからなくて困る人は、そもそもの「自分がどうやっているか」「なぜそうしているのか」を理解していないことが多いので、実はそこからスタートになるんですね。
なので、自分の練習の時に、なんでだ?どうなってる?という視点で練習し直すのも必要になってくるかも。
(ここは春休みの部内の教えっこ会(と勝手に命名)で、一年生に教える段階になる前に自分でやっとかないとまずいな、と理解できると思います。早めスタート。w)
あと、その助けになるいう意味で、「なぜそうすべきか」という項目は、教本には必須だと思ってるのですが、そういう解説の載ってる本って今はもうあるのかな。ないのかな)

手の動作を見せるときに、「ここ(関節とか角度とか)をよく見てね」と言えるようになれば、一年生も「見方」が分かってきます。
必然、自分がやるときも気をつけてくれるようになります。
だから、直してあげるときは具体的に箇所を指定して具体的に修正ポイントを言ってあげられたらな。と思います。
でも、あくまで、これは理想の話。私は現役の時はそんなこと考える余裕もなかった。笑

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心技体、とよく言われますが、順番としては、「身体(体力)」→「技術」→「感性」。
この三要素が組み合わさっていくことで成長していくと思うので、上手くいかないときに、何が足りてないか、考えてみる・考えてあげる、のもいいのかも。

新しく入る子がどんなタイプかわかんないけど、全員一律で扱うとかえって大変かもなーと思ったりもしたので。…というメモ記事より。画像もそのまま旧ブログから。サイズ小さくてごめん。w

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