いくつかの石 百四十五

青空の見える場所から #詩

籠の外の
お化けが見ているよって

時々
部屋の隅の影を怖がっていた

兄弟たちのなかで
少し 無口な子だったけれど

もっと飛びたい
自由に飛んでいきたいのにって

靴音の聞こえる
きっと 風の梢から

今も
思いを 語ったりするのです

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