頭の中の整理

以前別のブログで書いていた記事です。2022年のもの。
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　コロナウィルスがはやり始めると、自然とカードショップからは足が遠ざかるようになる。2020年の1月中旬頃くらいからだったか、人の集まる場所に積極的に出かけることにためらいを感じるようになった。今もなんとなくカードショップには行けていないけれど、それは、いったんカードショップから遠ざかってしまうと、また行こうという気がなかなか起きない、そんな気持ちからである。
　やろうと思えば、カードゲームなんかいくらでもできるのである。対面で、紙のカードでやることにこだわらなければ、パソコンでMTG ARENAを開けばいくらでもプレイすることはできる。でも、なんか、そうじゃないのである。結局、カードゲームをやる目的は、ゲームを通してできた友達とワイワイやることなのである。もちろんゲームに勝ちたい気持ちはあるものの、それは第一の目的にはなりえない。少なくとも僕はそうである。
　考えてみるに、コロナウィルスが流行って、人が集まる場所に行くのはよろしくないから、というのも、ただの言い訳のようにも思えてくる。その前からゲームをプレイするのに、ためらいというか、気が乗らない、そんな感じが自分のなかにあったのも、また事実のように思われる。今まで力を入れてやってきたモダンというフォーマットに、行き詰まりを感じていた。５C人間ではもはや通用しないような、そんな気がしたのである。
　この頃ちょうど『モダンホライゾン２』が発売されたんじゃなかったかな。それで、各色に、墓地のカードを追放することで何度でも戦場に帰ってくる、「想起」という能力を持つエレメンタルクリーチャーのサイクルがあった。このサイクルのクリーチャーがあまりにも強すぎるし、もっと言えば理不尽だとも思ったのを覚えている。使わなきゃ損で、長期戦になれば僕の側のリソース負けになることが目に見えていたからだ。しかし、僕の愛用していたデッキは人間という部族を主軸に据えて戦うシナジー重視のデッキで、エレメンタルを入れてしまうとかえってスムーズに機能しなくなってしまう。どう考えても採用はできない。しかし他の人は多少デッキの構造が歪もうが使うだろうし、僕とそこで差をつけるだろうことを思うと、なんだかなぁと思ったのだ。
　これらのエレメンタルのレアリティが神話レアというかなりの高レアリティだったことも、なんだかなぁな気持ちを加速させた。そんなにお金使いたくないしなぁ、っていう、そんな気持ちを。

2022年3月15日