横断歩行者を妨害しないためには。

以前別のブログで書いていた記事です。仕事で教習指導員をしているので、ぼくの文章では車の運転に関する話がちょこちょこ出てきます。――――――――――――――――――――――――――――――

横断歩道で歩行者が通行するのを妨害することに対する取り締まりが、最近厳しくなってきた。なにかの統計で、千葉県民のドライバーは、あまり横断歩道で止まってはくれないと書いてあるのを見た覚えがある。そのせいか、免許センターなんかに行くと、「ゼブラストップ運動」なんてものをやっていたりする。

 横断歩道で違反を取られない、しっかり歩行者を横断させる、横断歩道で止まるためには、どうしたらいいのだろうか。というと、ヒントになるのはひし形のマークだ。
 横断歩道が近づくと、手前50mのところにひとつめのひし形が、手前30mのところにふたつめのひし形が現れる。道路を車で通ってるときにひし形を見かけたら、横断歩道が近づいていることに早めに気づき、横断歩道近くに人がいないか、いたらその人が渡りそうなのかどうか早めに判断していく必要がある。そもそも、道路に書かれたひし形にそういう意味があると知らないとこれは成り立たない話なので、知識として知っておくことがポイントになる。

 渡りそうなら横断歩道手前の停止線で止まって渡らせればそれでよい話だが、渡るかどうかわからない人がいるときはどうするか。基本的には減速してすぐに止まれる速度に落としていく。少なくとも構えブレーキはしておきたい。渡らないようなら再加速、渡るようなら停止だ。ひし形にさしかかる前の段階で、指定速度以上で走っていて、減速しきれない状態だと、横断歩道の手前で止まって、なんてとても無理だろう。だから、ふだんから速度を出しすぎないこともポイントだ。

 むずかしいポイントは――個人的にむずかしいと思っているポイントだが――横断歩道がかかっている道路の、対向車線側に横断歩行者がいたら、それにも気づかなければいけない点だ。片側一車線(車両通行帯がない)なら、まだそこまでむずかしい話でもないが、これが片側二車線(車両通行帯がある)となると、対向車線側の横断歩行者を察知するには首をかなりふって確認しなければいけない。これを横断歩道の直前なんかで確認しようとすると大変だ。ほぼ視線を90度近く移動させなければいけないことになる。なるべく自分が走っている側の車線の近くの横断歩道端にいる歩行者がいるかどうかということに集中したいので、対向車線側の横断歩行者は、なるべく横断歩道前の停止線にさしかかる前に気付いておきたい。

 今ぱっと思いついた対策でいえば、ひとつめのひし形が見えた段階で、対向車線側の横断歩道端近くに人がいるかどうか情報取りしておくのはどうだろう。人がけっこう歩いているなと思ったら念のため速度を落としてみればよい。人がまったくいないようなら自分が走っている側の横断歩道端近くに人がいるかどうかに集中すればよい。

 横断歩道対策をまとめると、

・ひし形のマークの意味を知っておく。

・速度を出しすぎない。

・対向車線側の横断歩道近くを早めに情報取り。

以上

2023/07/29

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