恋人生誕祭。山奥にある大人の秘密基地で思い出とお手紙を贈った日のこと 後編
【後半の旅のお品書き】
ご飯が焦げるのも醍醐味のうち
温泉につかり、お風呂上がりに冷たいジュースを飲み、ハンモックにゆらゆらと揺られているうちに、空はみるみると暗くなっていった。やがて星がポツリポツリと顔を出し始め、夜が来た。
部屋でのんびりYouTube鑑賞をしていた恋人ティムも、窓をカラカラと開けて外にやってきた。
「夜ご飯にしようか」
私たちはまず、役割分担をすることにした。2人のチームワークが試される機会。やってやろうじゃないかと胸が高鳴る。彼は焚き火係