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NESTAアウトプット2

筋系の構造、機能

筋は収縮、弛緩する細胞組織。筋は意識して動かせる随意筋、動かせない不随意筋があり、縞模様の横紋筋、そうじゃない平滑筋がある。

骨格筋の基本的な構造は

外側から筋→筋束→筋繊維→筋原線維→サルコメアから成り立っている。これを束ねる膜があり、外側から筋外膜→筋周膜→筋内膜となる。

ここで出てくるサルコメアとは、横紋筋の一種であり、アクチンフィラメントとミオシンフィラメントから構成される。これらは、互いに横滑りすることで、筋全体の収縮が起こる。(フィラメント滑走説)


筋の収縮は、相対的に運動単位(運動神経及びそれにより活性する筋繊維のまとまり)の小さいもの→大きいものの順で活動する(サイズの法則)。

また、一度筋繊維が神経刺激を受けるとその影響で完全に収縮するため、部分的な収縮はできない。(全か無かの法則)

筋繊維は、運動ニューロンから電気信号(活動電位)を受けて収縮する。これは、運動ニューロンから運動終盤と呼ばれる筋繊維上の神経末端にまで伝達する。

骨格筋の役割

骨格筋には5種類の役割がある。

1.主働筋 (行う動作の中で一番使う筋肉)

2.共働筋 (主働筋の補助的に動く筋肉)

3.拮抗筋 (主働筋と逆の働きを持つ筋肉)

4.中立筋 (行う動作のダメな動きを排除、相殺する筋肉)

5.固定筋 (動作を安定させる主働筋に隣接する筋肉)

筋繊維のタイプ

筋繊維にもタイプがあり、3種類とされている。

1.タイプⅠ繊維

 遅筋やエアロビック繊維と呼ばれる繊維で、3分以上の運動に使われる筋に多く見られます。特徴としては、疲れに対しての抵抗力が強く、毛細血管やミトコンドリアの量が豊富である。固定筋などに多い。

2.タイプⅡA繊維 

 タイプⅠとタイプⅡBの両方を兼ね備える繊維で、30秒から2分以内の運動などに適している。

3.タイプⅡB繊維

 速筋やアネロビック繊維と呼ばれる繊維で、30秒以内で瞬発的な力を発揮する筋肉に多く見られる。主働筋に多くみられ、筋肥大の面でみるとこのタイプの繊維が多いほど、筋肥大を起こしやすい。その分、ミトコンドリアなどは少ない。

筋の活動様式

 筋肉の活動の仕方にも5種類ある。

1.短縮性(コンセントリック)

 筋肉が収縮しながら、一定の力を発揮する状態

2.伸張性(エキセントリック)

 筋肉が伸長しながら、一定の力を発揮する状態

3.等尺性(アイソメトリック)

 筋肉の長さは変わらずに力を発揮する状態

4.等張性(アイソトニック)

 筋肉の長さを変えながら、一定の力を発揮する状態

5.等速性(アイソキネティック)

 筋肉が一定の速さで力を発揮する状態。これには、運動速度を一定にコントロールする器具が必要。

筋の強度、持久性

 筋肉に対する強度や持久性に関しても種類がある。

1.絶対強度

 体重に関係なく、発揮される最大筋力の強度のこと。このタイプは、体重とパフォーマンスが深く関係している競技に用いることが多い。

2.相対強度

 体重当たりの強度のこと。このタイプは、体操選手や力はつけたいが体を大きくしたくない人、体を大きくする準備段階の人に用いる。

3.筋持久力

 長時間、力を発揮し続ける能力のこと。マラソン選手や、サイクリングなどの中強度を長時間持続させるものに用いられる。

4.仕事率(パワー)

 力×距離/時間で定義されている。どれだけ速く大きな動作が行われるかを表す。

筋肉痛の種類

筋肉痛にも、2種類ある。

1.PEMS (Post Exercise Muscle Soreness 即発性筋肉痛)   

 エクササイズ後24~48時間の間、筋肉が痛む症状。一般的な筋肉痛なので、必ずしも害になるものではない。

2.DOMS(Delayed Onset Muscle Soreness 遅発性筋肉痛)

 エクササイズ後48時間以上痛みが残る場合。オーバーワークの可能性があるので、しっかり休息をとる必要がある。

 




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