共振 たなか50歳大感謝祭 新宿紅布にて

昨夜、新宿で有名なライブハウス紅布(レッドクロス)に「共振 たなか50歳 大感謝祭」を観に行ってきたよー。

いや、観に行ったんじゃない!感じに行ったんだ。

ざっと説明すると、声が大きくて明るくてビールと音楽が大好きなたなかさんって男性が「自分50歳になるんです」を決め文句になかなか集められない、バンドを集めた一大イベントです

四つのアーティストが登場したんで、順々にざざっと。

トップバッターはバンド好きならほとんどの人が知ってそうな「夜のストレンジャーズ」。男性スリーピース。

いつも思うんだけど、夜のストレンジャーズは紅布に似合いすぎ。夜ストのためにこのライブハウスは建てられたんじゃないかというぐらい異様にマッチしてる。夜ストが登場すると、大人はみんな安心して酔っぱらえる。頼りがいのあるバンドです。ボーカルの三浦さんは自分でよく「おれのファンは男ばかり」とおっしゃってるそうですが、男に頼られる男は、根強い!「あなたの声」泣ける。

次は「日本マドンナ」若い女の子、のスリーピース。

これがぶったまげた。一言で説明すると、ケンカが強そうだ!ケンカが強そうというのは、わたしの中の最大の賛辞で(わかりにくいかもしれないけど)、いいアーティストはケンカが強くないといけない。今期の朝ドラが話が地味なのに人気なのは主演の戸田恵梨香さんがケンカが強いから。日本マドンナを鑑賞していると中途半端に決め顔をつくるしか能がなさそうな男子バンドはトイレに流してやりたくなる。歌詞をずっときいていると、最後に意外な展開がきて、純文学してた。

さあ。ここで、大御所登場。「カーネーション」

「我々」ってバンドのコマツさんが「まいちゃん、カーネーションはきくとひざまずくよ」と熱く語ってくれたけど、意味がよく分かった。聞いている間、ずっと、自分の足の裏が5センチ床から浮いてる気がした。いや、気じゃなくて、たぶん、本当に浮いていた(笑)たぶん、あそこにいた人、みんな、足の裏浮いていた。お客をUMAにさせるバンド。

最後は佐藤タイジ。with yasuhiro yonishi,DJ吉沢dynamite.jp w

セッティングにやたら時間がかかって、帰りそうになったけど、帰らなくてよかった。準備がおそかったのは、たなかさんの無茶ぶりのせいらしい。これだけのバンドがでてきたあとに最後をしめられるってすごい。夕日に照らされた砂漠の中、このまま倒れていいやって思えてくる。笑っていいともにでたことがあるそうで、その時のトーク面白かったぽん。いや、なにより、この方々、すごい奇跡を起こしてくれた。ライブはじまったときから、ずっと小柄でかわいらしい老婦人が、椅子に座ってきいていたんだけど、(足腰弱い年齢の方、ライブハウスにあまりいない)タイジさんの歌で、いきなり、すくりと立ち上がり、人差し指を立てふりだした。(たぶん、どなたかのお母さま)

このイベントが面白かったのは音楽はもちろんだけど、たなかさんがいじりいじられ、常に「客が踊って声出すのが正しいライブ」と伝え続けていたから。たなかさんに、真のライブハウスを教わった一夜でした。

共振。 みんなで振動する。

これが、ライブ。

50歳おめでとー。来年もやってねー。





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