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Pet Shop Boys 『Please』

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🎧 Pet Shop Boys『Please』

出会い

初めて聴いたのは大学で大阪に出てきた頃。以前書いたDonald Fagen 『The Nightfly』と同じでレンタルCDをカセットに録音して聴きまくった。
ポップアルバムの金字塔と言っても過言ではないと思う。

デビューアルバム

ハードロックから洋楽に入り、パンク、スカ、ロックンロール、レゲエなどなど聴いてきたが、初めてポップを本格的に聴いたアルバムだったかもしれない。と言ってもPet Shop Boysはこのアルバム以外を聴いた事がない。Donald Fagenもそうだが、1枚目の完成度が高すぎて2枚目までにピークに達してしまうのか、1枚目の余韻から抜け出せなく2枚目に興味が湧かないのか。なぜか1枚目はいつまで経っても飽きない、間違いなく死ぬまで聴き続ける事になる。アーティストにしたらいい迷惑だろう。
「好きなんやったら2枚目以降も買えや」
私ならそう思う。

運命

バンドは、ミュージシャンで雑誌記者のNeil TennantとChris Loweの2人組。クリッシー・ハインドもそうだが元雑誌記者はいいアルバム出す説がありそうな気がする。なんやかんや書かれるのが分かっているのでセンス悪い音楽を世に出せないしね。で、今までバンド自体に興味は無かったのでwikiで見てみると二人の出会いをこう書いていた。

「楽器屋で2人同時に同じキーボードに手を出したことより運命的なものを強く感じたとのこと」

飲んでたジュース吹きそうなった。
本、CD、食べ物、ならまだしもキーボードって。
「そんなわけあるかい!!」

「デビュー当初のユニット名は「ウエストエンド」、その後、共通の友人が ペットショップで働いていたことから現在の名前に改名した。」

共通の友人が ペットショップで働いてて、働いていないオメーらがなんで名乗んねん。誰かwikiに正しい理由を書いてください。

極上の逸品

アルバムの内容は、爽やかで、なんかいいもん買えたからウキウキしながら足早に家に帰っている時のようなトキメキで、好きな人と手をつないで歩いているような幸せな気分で、これがいつまでも続くんだろうかとちょっと不安で寂しくなるような、なだらかで心地よい気分のうきしずみを感じさせてくれる。80年代真っ只中にリリースされたが、当時流行の打ち込み音は嫌味のないほど良さで、今月リリースされたと言われても全く違和感がない時空を超えた極上ポップアルバムに仕上がっている。80’sは大好きだが一発屋が多いせいか一回聴いて「懐かしーー」で数年聴かないのが多い。でもこのアルバムはPretendersやRoxy MusicやHall&Oatesのアルバムのようにどの時代にもどの世代にも愛されると思う。

それはなぜか?
たぶん「Neil Tennantの声」
聴けば分かります。
そしてこれからも聴きたくなります、知らんけど。




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