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『光る君へ』展開予想〜最終回予想もあるよ〜

NHK大河ドラマ『光る君へ』、毎週楽しく観ています。いや、楽しくというのはちょっと嘘かもしれないです。男女の複雑な関係や政治的な駆け引きには胃がキリキリ、人生のままならなさに頭を抱え、すれ違いにのたうち回りながら視聴しています。
さて、7月に入り光る君へも後半に差し掛かったということで、展開予想をしてみたいと思います。
公式ガイドブックは読んでいません。「ガイドブックに答え載ってるじゃん」は禁句とします。なぜなら考察・展開予想の楽しさは「そういうことじゃないから」です。

※このnoteは『光る君へ』の史実バレを多分に含みます。見たくない人はここでバック推奨です。











ではさっそく予想していきましょう。
私が現時点で予想している展開は、以下3つです。

  • 賢子の父親

  • まひろと道長の関係の倫子バレ

  • まひろと道長の終着点

一つずつ根拠などを解説していきます。
※このnoteは第26回「いけにえの姫」までのドラマ内容をもとにして書いています。

賢子の父親

賢子は、史実の紫式部の一人娘です。もう第27回の次回予告で大体わかるじゃん、という感じではありますが、賢子の本当の父親は道長だという描き方になると予想しています。
『光る君へ』では随所に源氏物語のオマージュが見られます。ですがまだ源氏物語序盤の衝撃展開「光源氏、帝の后(藤壺)に夜這い! なんと子供までできてしまう!」のオマージュが登場していません。この出来事は主人公である光源氏が歳をとった後も効いてくる重要エピソードですので、オマージュしないわけがないと思います。

源氏物語終盤で光源氏の後妻(女三宮)が柏木という男に襲われて子供ができてしまい、光源氏は「あのときの報いが来たのだ……」と昔の自分を顧みるシーンもあります。ここのオマージュもあると仮定すれば、まひろか道長がのちのち何かしらの報いを受ける可能性もあると思います。

また、源氏物語で柏木が女三宮と関係を持つきっかけの一つが猫です。屋敷で飼われていた猫が走り出した拍子に御簾がめくれて柏木が女三宮の顔を見てしまい、もともと抱いていた恋心が抑えられなくなるという流れです。
『光る君へ』の劇中でも猫が登場しますよね。みんな大好き小麻呂ちゃんと、第27回の次回予告に登場した白黒の猫ちゃんです。この白黒の猫が何かしらの事件のきっかけになる可能性はかなり高いと思います。

ちなみに、「賢子」がドラマではどんな読み方になるのかも気になっています。ウィキペディアさん曰く訓読みでは「かたいこ」らしいのですが、現代の感覚では不自然な名前なので、違う読み方になる可能性もあるなあと思います。「さとこ」とか「のりこ」とか……。


〜第27回放送後追記〜
こちらの記事で答え合わせしています。


まひろと道長の関係の倫子バレ

我々視聴者が今一番恐れていること、それは「道長の忘れ得ぬ人がまひろであると倫子にバレること」です。考えるだけで胃が縮み上がります。
「どうせいつかバレるだろうな」とはみんな薄々思っていると思いますが、それがどういう展開になるかと考えたときに、過去の放送回で一つだけ妙に引っ掛かっているシーンがあります。

第9回「遠くの国」にて、倫子の母・穆子が夫の源雅信と女房である赤染衛門の関係を疑って衛門にチクチク言葉をかけ、衛門が何のことやらみたいな顔をするシーンがありました。
このシーンの意図が不明なのがずっと気に掛かっています。赤染衛門は夫との仲がとても良かったと言われていますし、今のところあえてこのシーンを挟んだ理由がはっきりとわかりません。

とすると、のちのち娘の倫子がこの伏線を回収するのではないでしょうか。まひろが彰子の女房として出仕するようになってから倫子がまひろと道長の関係に気づき、母と同じようにチクッとまひろを刺していく、というのが私の予想です。

倫子はまひろの家が貧乏だった頃に心の支えになってくれた方です。まひろが道長の妾にならなかったのも、正妻が倫子だからというのが大きいと思います。
倫子は「自分でも明子でもない誰かが道長の心にいる」ということまでは勘付いているようでしたが、それが何かと気にかけていたまひろであると知ったらさすがにショックなのでは……。それともあの不適な笑みを再び見せてくれるのでしょうか……。
できれば一生気づかないでくれーーー! まひろとずっと仲良くあってくれーーー!

まひろと道長の終着点

紫式部の没年や晩年の様子はほとんどわかっていません。なので、ドラマの最終回がどうなるのか、紫式部の人生をどこまで描くのかは予想が難しいところです。

私の予想では、まひろと道長の関係性の落とし所も源氏物語をオマージュするのではと思います。源氏物語のラストでは、浮舟という女性が男女関係に思い悩んで出家し、居場所を知った薫(表向きは光源氏の子、実は女三宮と柏木の不義の子)が手紙を送るが、浮舟は「心当たりがありません」と拒絶して物語の幕が閉じます。

作品の結末には作者の考えが反映されるものですので、ここには紫式部の人生哲学が現れているのではないか……と思います。であれば、まひろも最終的に道長を拒絶するのではないでしょうか。また、私は前々から道長が最終回であの「望月の歌」を詠むと考えています。望月の歌は以下の歌ですね。

この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも 無しと思へば
(この世界を自分のものだと思う。満月に欠けた部分がないように)

最愛の女性であるまひろや、身分を超えた友である直秀など本当に欲しいものは何一つ手に入っていないのに、大事な娘を国家の生贄に捧げて、望んでもいない最高の地位を手に入れた道長が、自虐の歌として望月の歌を詠む、という予想です。

総合すると、最終回は以下のような展開になると予想します。

〜1018年(道長が一家立三后を達成した年)〜

  1. 何らかの理由でまひろ出家

  2. 道長、まひろを追いかける

  3. まひろは悩みながらも道長を拒絶

  4. 道長ショック

  5. 道長、宴の席で望月の歌を詠む

ただ、ちょっと懸念もあります。
時系列的にこの頃にはもう源氏物語は完結しているはずなので、「源氏物語のエピソードの元ネタとしてまひろや周辺人物の体験を描く」という立て付けが成り立たなくなってしまいます。
一応、「自分と道長の関係に思い悩んで源氏物語のラストを書き、のちにその通りに行動した」と考えれば筋は通らなくもないですが……。

展開予想は以上です。第26回時点ではまひろと宣孝がギスっていたり、道長との関係がいつ倫子様や明子様にバレるのか(視聴者が)ビクついたり、道長が残酷政治マシーンの片鱗を見せていたりと心労が絶えませんが、めげずに毎週見守っていきたいと思います。めちゃ楽しみにしています。


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