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【ドラフト 2022】阪神に欲しい隠れた逸材 〜投手編〜


プロ野球が開幕し早2ヶ月近くが経過。チーム状況が明確になりつつあり、今季のドラフト戦略を少しずつ考えたくなる時期になってきた。
注目は二刀流の矢澤(日体大)と山田陽翔(近江高)に、強打のセカンド山田健太(立教大)、選手権MVP右腕の河野(大阪ガス)などなど名前を上げるとキリがないほど多い。

しかし今回はそういった選手では無く、実力はあるもののまだ知名度が低く、現状の阪神の補強にマッチする「隠れた逸材」を3名紹介したい。

「東京六大学が誇る鉄腕リリーバー」       宮 海士   (立教大学)

まず1人目は「東京六大学が誇る鉄腕リリーバー」宮海士だ。
174cmと小柄な体格ながら身体を大きく使い、重心の低い下半身主導のフォームはどこか岩崎優を連想させる。最速は147㌔と驚く程速い訳ではないが球速表示以上の圧を感じ、東京六大学の並み居る強打者達も中々捉えきれない。

國學院栃木高時代からリリーフを経験し、立教大では1年の秋からベンチ入り。大学では昨秋までの5季で31試合に登板するなどかなりのタフさが持ち味だ。

また通算53イニング奪三振は61と高い奪三振能力を持っている。現DeNAの伊勢大夢も明治大学時代は短いイニングを主に任されていたが、74イニングで70奪三振。宮は伊勢を超える勢いで三振を量産しており、即戦力として期待してもいいのではないだろうか。

 クローザー岩崎が30代に突入し、セットアップ候補の岩貞が2年連続で不調。及川も先発転向の可能性がありサウスポーリリーバーが1人は欲しい阪神。高校時代から中継ぎを「専門職」としてきた立教大の鉄腕はオススメの1人である。

「北の地生まれの快速右腕」
斉藤 優汰  (苫小牧中央高校)

2人目は苫小牧中央高校の斉藤優汰を推したい。
189cm91kgという恵まれた体格から放たれるストレートは最速151㌔。
そして何より驚くのが平均球速の速さだ。

9イニング全てで140㌔オーバーをマークし9回にも146㌔を記録。近年150㌔近くをマークする高校生投手は増えたが、ここまでコンスタントに140㌔台中盤を出せる投手は数少ない。

 昨年のドラフトの目玉だった風間投手も平均球速は143㌔〜145㌔程度だったことから、ポテンシャルはドラ1レベルではないだろうか。
投げ方にも癖が少なく、大きな故障経験が無いこともポジティブな要素になるだろう。

藤浪を筆頭に望月・才木・佐藤蓮など大型剛腕タイプのピッチャーが揃う阪神投手陣。直近では浜地や湯浅という生え抜きリリーバーも育ってきており将来性を見据えた指名が期待できる。

さらに今年は目立った高卒投手が居ないこともあり、早い段階で指名される可能性が高い。
是非獲得して欲しい1人だ。

「関西圏大学生ナンバーワン右腕」
木村 光 (佛教大学)

3人目は佛教大学の木村光を紹介したい。
身長は173cmと小柄ながら、高い身体能力を武器にストレートは最速148㌔をマーク。

ちなみにどれほど身体能力が高いかと言うと昨秋の神宮大会での一塁到達タイムは4.00〜4.05秒。
ロッテの藤原恭大が平均4秒ジャストと言われており、長いイニングを投げながらこのタイムを出している木村は異常である。プロでも速い部類に入るだろう。
また、私が1番度肝を抜かされたのがこのプレーだ。

投げ終わってからのダッシュの初速がとてつもなく速い。積んでいるエンジンが違うのだろう。
それと同時に捕球・送球の正確性も素晴らしい。フィールディングは今年のドラフト候補の中で確実に1番上手く、間違いなく突出したアピールポイントになる。

それらに加え、昨秋神宮王者の中央学院大を2回戦で雨の中ほぼ完璧に抑えた実践能力の高さ等を考えてみると
才木(大阪経済大)・高橋(同志社大)・山口(京都産業大)・定本(関西大)・水口(京都大)といった関西の名だたる好右腕を抑えナンバーワンといっても過言ではないだろう。
短いイニングなら140㌔後半を連発でき、四死球やエラーで自滅することもない。阪神には居ないタイプの投手でもあり、即戦力の中継ぎとしてオススメしたい1人である。


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