#レベレベ のこと pt.3 #ZUGZWANG

ZUGZWANG ('22/09/03リリース)

ZUGZWANG
  1. ペーパームーン
    2ステップ(not ツーステ)。星さんが言ってる通り、間奏の四つ打ちはハウスのそれだからUKガラージっぽさもあるのね。2022年にアイドルで2ステップなんかをやって喜ぶのは一部の好事家だけよ。ともすれば強度を求められるアイドル楽曲に対して、キックを抜く方向の2ステップをあえて選択するレベレベが大好き。まぁ、四つ打ち自体もオタク受けは悪いけど。こういう曲調だとるあさんのボーカルが映える。2ステップは00年代の音楽だからエビワンとも被らないし、レベレベ向きのダンスミュージックだし良いチョイスじゃないですかね。しかし、星さんは何でもやるなぁ。声出し勢が困る曲その1。

  2. BABY EVERYTHING
    シティポップ2022年ver.かな。意外な、と言っちゃ何だけど掘り出し物。どことなくフェアラブみを感じてしまった、凄く良いメロディ。メロディの良さで十分勝負ができると思う曲。声出し勢が困る曲その2。

  3. Lonely Night
    リルさん作のメロウなファンク。ほぼ完全にバンドサウンドになっていて、これもなかなかの新境地。ギター最高じゃね? このサウンドならバンド編成でライブをやっても面白いかも知れない。やらないと思うけど。声出し勢が困る曲その3。

  4. THE WORLD
    PiGUのカバーだということを全然知らなかった過去を知らないオタクです。星さんの新アレンジで意外とレベレベっぽくなってる。アウトロがカッコいいなー。

今の(特に大阪の)アイドルシーンに迎合する気が全くなくて、それであるが故に嬉しくてゾクゾクしちゃう。BPMが一番高い「ペーパームーン」で130くらい? 「BABY EVERYTHING」や「Lonely Night」は115くらいだよね。全体的にミドルテンポの下の方のBPMでかなり思い切ってコンセプチュアルに舵を切った印象。断言すると怒られそうだけど、大阪ではまず売れないと思う。売れて欲しいけどね。
勿論売れるためにはファンのニーズに応える必要もあって、今レベレベのライブに足を運んでいる人のほとんどが曲はどうでもよくてメンバー目当てで来てるだろうから、オタクに受ける曲にシフトしちゃって今ライブに来ていない人が興味を持つ方向性にするのも一つの手ではあると思うんだけど、そういうところじゃないところで勝負しょうとしていて僕はこのグループのファンでいることを選んで正解だったなぁと。
このCDを素直に楽しめないようなつまらない人間にならなくてホント良かった。