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サンデーうぇぶりで読める好きな漫画の話。

❔「サンデーうぇぶり」ってなに? 

 『サンデーうぇぶり』とは、「週刊少年サンデー」や「月刊スピリッツ」「ビッグコミック」などを刊行している小学館が運営している電子マンガアプリで、上記雑誌の漫画やうぇぶりオリジナルの漫画が基本無料で読めるアプリです。

 現在連載中の漫画(一部を除く)は、基本一週間遅れ(月刊誌の場合は、半月か一ヶ月遅れ)で最新話が更新され、「MAJOR」や「犬夜叉」「タッチ」など、過去に連載されていた名作もいくつかラインナップされています。
(その他の過去作品は期間限定で公開される場合もあります。)


 作品を読むには、一日一回作品ごとに一枚無料で配布される「チケット」を使用することで72時間無料で1話読むことができるようになります。(チケットが使えない作品もあります。)

その他、「ミッション」を達成したり広告を見ることで貰えるポイントを使うことでチケットの更新を待たなくても読めるようになったり、ポイントが足りない場合は課金することで充填することもできます。

 なお「サンデーうぇぶり」はアプリ版のほか、ブラウザでも読むことが出来、こちらは最新話が基本無料で読むことが出来ます。
ただし、ウェブで読める作品は限られており、アプリでしか配信されていない作品もあります。

  その他、アプリ版では「少年サンデー」や「ゲッサン」などの本誌の定期購読や、単行本を電子書籍で購入することもできます。


 ここからはサンデーうぇぶりで配信されている個人的に好きな漫画を紹介していきます。
なおサンデー本誌で連載中の漫画は、また別個で紹介できればなと思います。今回はうぇぶりオリジナル作品やサンデーGXなどの月刊誌に絞って紹介します。


①スクールバック / 小野寺こころ

 とある高校で用務員をしている「伏見さん」と、その学生達の物語。うぇぶりオリジナル作品。

思春期の学生達が、大人と子供の狭間ではじめて世の中の理不尽さだったり、どうにもならないようなことに直面し悩んでいく姿と、直接解決するでもなくそっと背中を押してあげる伏見さんを描いた青春ヒューマンドラマ。

進路、人間関係、親や教師との接し方…。
高校生たちのリアルで生々しい悩みと、それに対し深入りするでもなく、ただ否定もしない等身大の伏見さんの姿にちょびっとだけ勇気や元気を貰える学生たちとの関係がとても素敵。

大人になるにつれ、何事も全て自分の思うようにいかない理不尽なことをこれから沢山経験していく過渡期に、少しずつ大人になっていく学生達の姿がリアルに描かれている、大人になった我々の感情がきゅっと揺さぶられる作品です。

②COSMOS / 田村隆平

 『べるぜバブ』の作者、田村隆平によるSFエイリアンドラマ。月刊サンデーGXで連載中。

人の嘘を見抜くことができる男子高校生「水森 楓」は、謎の女子高生「穂村 燐」に出会う。
彼女に「嘘を見抜く」能力を買われ、彼女が活動する宇宙人専門のとある機関で働くことになり…。

まだ連載が始まったばかりで、かつ月刊連載なのでまだ話数は少ないですが、一話目から魅力的なキャラクターや迫力満点のバトルシーンで、バッチリ読者を惹き付けてきます。

正直個人的にバトルものとかSFモノってあんまり得意じゃないんですが、そんな自分でも劇的にカッコいいバトルシーンや登場人物にメチャクチャ惹かれました。もちろん絵も上手くて見やすい。

シリアスなバトルシーンのあとのギャグパートなど、緩急の付け方もさすがで、元々少年ジャンプで週刊連載を経験してただけあるなあと思わせてくれます。

月刊連載なので更新は単話を分割して半月に一度の更新なのが悔やまれますが、今後の展開が本当に楽しみな作品の一つです。
願わくばサンデー本誌でも作品描いてほしい…!

③愛してるゲームを終わらせたい / 堂本裕貴

 ”両片想い”の幼なじみ二人の素直になれない恋模様を描いたラブコメ。うぇぶりオリジナル作品。

幼なじみの二人「ゆきや」と「みく」はひょんなことから「相手をドキドキさせた方が勝ち」の”愛してるゲーム”を始める。
しかし、素直になれない二人は自分の気持ちを伝えられず半ば意地でゲームを続けていく。

よくあるラブコメの「鈍感主人公」と「片思いヒロイン」ではなく、ふたりとも自分の気持を正直に伝えられず、”愛してるゲーム”を通して何とか自分を相手に認めてもらおうとする関係にヤキモキしながらもキュンっとしてしまう。

こういった作品でありがちな「さっさとくっつけよこいつら!」的な感情には不思議とならない。むしろ何とか相手に相応しい自分になろうと努力する二人を応援したくなってくる。

そして読者の度肝を抜かされたのが29話と30話のポッ◯ーゲームをする回。
不純な気持ちでゆきやを振り向かせようとしてしまう、みくの気持ちを思うと切なくなってくるのだが、それ以上に「エロすぎだろ…」という感想が上回ってしまう…。
男とはそういう生き物なんだ…。世の男性諸氏もぜひこの作品を読んで悶々としてほしい。

④アイツノカノジョ / 肉丸

 幼なじみとその彼女との危険な関係を描いたラブコメ。うぇぶりオリジナル作品。

男子高校生「リク」は親友「タクト」の彼女「雫」に何故か執拗に迫られる。
彼氏が、それも自分の親友であるタクトがいるにも関わらず、意味ありげな態度を取る雫に振り回されるリク。
果たしてタクトを惑わす雫の真意とは何なのか…。

「愛してるゲームを終わらせたい」とは反対に不純な恋愛模様を描いていて、官能的なシーンも多々ある。
雫がタクトに迫る行為をどんどんエスカレートしていき、その度既のところで踏みとどまるタクトの心中は察するところがある。というか性欲ないんか…?

雫の行動の意味もヒントすらほとんどなく、物語が進む度にモヤモヤが増えていく。
もうすぐ連載開始から一年が経つが、更新頻度が結構スローペースなのもヤキモキしてくる一因かもしれない。
ただ絵もかわいいし、えっちなので出来る限り続けてほしいです…。(クソ不純)

⑤僕が死ぬだけの百物語 / 的野アンジ

 小学生のユウマくんが毎夜語る百物語をオムニバス形式で紡ぐホラー漫画。少年サンデーS連載中。

ある日、「ユウマくん」は小学校の教室から飛び降りようとしていた。
偶然その場に居合わせた「ヒナちゃん」はユウマくんの手を取り、咄嗟にこう話した。「百物語って知ってる?それはね、全部話し終わったあとに、本物の幽霊が現れるんだって」。
それ以来、ユウマくんは毎晩自室で怪談を始めるのだった。

いわゆるオムニバス形式で、ユウマくんが語るという形で様々な怪談が描かれる。それは時に得体も知れない怪物だったり、怪奇現象だったり、生身の人間だったり…。

もちろん怪談単体でも面白いのだけど、その前後にユウマくんとヒナちゃんを取り巻くストーリーも同時進行で進んでいくのも面白い。
なぜユウマくんは百物語を始めたのか、ユウマくんの家庭の秘密、ユウマくんを助け出そうとするヒナちゃん…。
百物語が終わる頃にはその謎が解けるのか、そのあたりも話が進むに連れ気になってくる。

なお怪談自体普通に怖いので、ホラーが苦手な人は注意してください。深夜0時に更新されるので、布団の中でこれ読んでるといつも怖くてちょっと目が冴えてしまいます…。

⑥青春島ー僕の命を青春に捧ぐー / 永山草司

 文字通り「命を賭けて」青春を謳歌する若者たちの”バトルロイヤル”アオハル漫画。うぇぶりオリジナル作品。

正直、あらすじを語るだけでもこの作品のファーストインパクトを損なってしまうのでどこまで語っていいのかわからないのですが、とにかく1話を見て、続きを読むかどうか判断してほしい。
こんな書き方をすると変にハードルを上げてしまってそうで嫌なんですが…。

その気色悪さ(褒め言葉)とかオカルティックな点は「僕が死ぬだけの百物語」にも引けを取らないと思います。
主人公「秋一」の毎回ハラハラする頭脳戦(?)も見どころです。

まだ連載が始まったばかりなので、ぜひいろんな人にこの感じたこと無い気持ち悪さを体験してほしいです。

⑦波のしじまのホリゾント / 小川麻衣子

 小学生・陸と、陸の兄の元カノ衣織との甘酸っぱい初恋物語。ゲッサンにて連載中。

サッカー大好き小学生・陸は、潮風の香る街で母と二人で暮らしていた。そんなある日、離れて暮らす陸の兄の元カノ、衣織と再会する。
「寂しいから」と何故か陸の元にやってきた衣織にヤキモキしながらも意識してしまう、思春期直前の陸の恋模様を描いた青春作品。

こちらもまだ月刊誌で連載が始まったばかりなので、何がどうとかは言えないですが1話目でもう雰囲気最高だなと思ったので紹介しました。

この作品の雰囲気が気に入った人は、小川麻衣子さんの過去作もぜひチェックしてほしいです。
個人的に好きなのは「ひとりぼっちの地球侵略」です。サンデーうぇぶり(アプリ版)で読めます。


 ここまで連載中の作品を中心に7作品紹介しましたが、他にも連載が終わった作品とか事情で連載がストップしてる作品でお気に入りのもあるので、いつか紹介したいです。

あと完全に個人的な好みでピックアップしたので、かなり作品ジャンルに偏りがありますが、色んな作品がサンデーうぇぶりで読めるので、皆さんの好みの作品をぜひ探してみてほしいです。

おわり。



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