2024年1月、カナダの政府が留学生の数を制限することを決定した件について思うこと
こんにちは!脱サラしてトロントの公立カレッジで留学を始めた30代です。
今回は、いつもと趣旨が違うのですが、時事ネタの話をしようと思います。
というのも、カナダパイセン、ついにやりよったのです。
詳しくは色々記事があるのでそこで見ていただければと思いますが、ざっくりと言うと、カナダへの留学生の受け入れを減らすンゴ!ということが発表されました。全体では35%減とかですが、トロントだとそもそも留学生多いから半減するらしい。
🚨 今回は若干政治・思想系の記事です。最近留学を始めた身としてどう思うかの感想・ポエムですが、あくまでも個人の感想なので、フラットに見ていただけると嬉しいです。正しいことはちゃんとニュースで確認することをおすすめします(私もちゃんと追っていこうと思います)。
今回のアナウンスの原文(冒頭のみ)
Google翻訳:
留学生は私たちのコミュニティを豊かにし、カナダの社会、文化、経済構造の重要な部分を占めています。 近年、留学生制度の健全性が脅かされています。 一部の教育機関は収益を上げるために入学者数を大幅に増やしており、成功するために必要な適切なサポートを受けずにカナダに来る学生が増えています。 カナダに到着する留学生の数の急増により、住宅、医療、その他のサービスも圧迫されています。 留学生を悪者から守り、カナダの持続可能な人口増加を支援するために、政府はカナダの留学生数を安定させるための対策を進めています。
本音の本音
私はギリギリ2024年1月からの生徒で、すでに学生の場合の更新は対象外なので、「あぶね〜ギリギリ滑り込めた〜」と言うのが本音です。人間なんて自分本位な生き物です。
と言いつつ実は、仕事の関係で半年間渡航を先送りにしたので、「あの時1年先送りにしてたら、、、」と思うと完全に他人事ではないです。
ただ、もっと早くアナウンスできなかったのか?とは思います。例えば、来年以降の施行にするとか、滞在中の成績を見るようにするとか、若干の猶予を与える内容とかだったらもうちょっとこの唐突感はなかったのかなと思います。
そもそも留学生は多いのか
結論を言うと、留学生はめちゃめちゃ多いです。
私の通っているカレッジのクラスでも、40人中10人くらいは留学生ですし、校内でも英語以外の言葉を話す人は全然いっぱいいます。正直、語弊満載で言うと、カナダは移民でできているので、そもそも「カナダ人」という概念がもう謎です。
で、なんでこんなに留学生の受け入れが進んでいるかというと、留学生はお金になるのです。例えば私の学校の場合、留学生は、現地の学生の4倍以上の学費を払う必要があります。学校側にも運営上留学生を受け入れるウマみがある仕組みになっている以上、制限を設けなければ、どんどん受け入れしていこうぜという話になるのは自然かなと思います。
(※ ちなみに、これはカナダ限定の話ではなく、世界的にも留学生の方が学費が高いケースがほとんどです)
留学生が増えると問題なのか?
結果何が起こったかというと、留学生目当ての「商売」としての学校が出来上がって、極端なところだとろくに教育もせずにビザをバンバン出してる状態が起こっているという話のようです。
特に私立カレッジでそういった事象が起こっているようです。私の通うカレッジに関してはあまりそういった感覚はありませんが、まあ留学生の学費でこの学校の運営は成り立ってるよな、と思うことはあります😂
そして留学生が増えた結果として、住宅の需要が増えて家賃が高騰する(住宅危機)など、インフラのサポートが厳しくなっていると。
正直、この住宅危機に関してはかなり感じてはいます。古いシェアハウスで4人くらいとシェアしていて、月8万くらいの家賃とか、ザラにあります。カナダ人に聞くと「コロナ前はこんなんじゃなかった、、、」と口を揃えて言うので、家賃高騰は最近の話のようです。
表向き、留学生を守ると言ってはいますが、全体としてカナダの状況を鑑みてやったことなのかなと思います。こちらに来て思ったのですが、首相のジャスティン・トルドーは移民政策を推し進めた結果、アンチも多めなので、一旦バランスを取ったのかなという気もします。
この政策の心配なところ
先ほども触れましたが、カナダの学校にとって留学生は大事な資金源です。なので、留学生が35%減ると言うことは、資金もそれだけ減るわけです。その対策や補償についてはあまり議論されていなくて、現地のニュースでもそれが懸念と言っているのを見ました。
財源が減ると言うことはつまり、コストを削減する OR 学費を上げるの二択になります。この時点で、いくら今の自分にビザ面での影響がないとは言え、確実に私たちも負の影響を被ることになるのは明らかですよね。。。
短期的にコストが上がるのはいいとして、結果として景気後退にならないかが本当に心配です。
しょうがないような、そうでもないような、、、
正直、この政策についての私の立場はなんか微妙ですよね。そもそも自分が留学生の時点で移民問題って議論しづらいんですが。。。
たしかに、学校に限らず、カナダが移民や留学生ありきで成り立ってる感は否めなくて、それはそれでいいんですが健全に保つためのバランスが本当に絶妙。だからバランスを保つためにも、今回の政策の変更も致し方ないのか、、、という気もします。
その観点で言うと、あまりにも移民政策を推して、アメリカのトランプ支持者(MAGA)みたいな極右に国が進んでいくよりは、適度に介入が入った方が長い目で見て移民にとってもプラスではあるのかもしれません。
ただ、方法としてこれが正解かは若干疑問で、先述したジャスティン・トルドーの政党もだいぶ肩身が狭くなっているし、短期的な埋め合わせ感は否めないです。
住宅問題に関しても、高級コンドミニアム(日本で言うタワマン的な)を立てまくるんじゃなくて、学生や低所得者でも支払えるようなアパートのビルの建設を促進するとか、一定の条件の物件については家賃のキャップをつけるとかでもできたはずと思ってしまいます。
でも政治のことをちゃんと勉強していないですし、選挙権もないので、そこまで意見らしい意見は言えない、、、。もどかしい。。。
まとめ
結局何が言いたかったのか、という感じの記事になってしまいましたが、とにかくカナダも今留学生や移民受け入れのスタンスを探ってる感じで、私たちもそこは注視していかなければという状態です。
かなり真面目なトーンの記事になってしまい恐縮ですが、今後はもうちょっと明るい情報も紹介します!ではまた!
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