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初めての猫のお迎え

一年前に初めて近所の保護猫カフェに行った。正確には夫に連れて行かれた。猫好きの私にとって、猫とのふれあいが鬱回復に良いのではないか、ご縁があれば里親に、ということだったらしい。

私好みの雑種、特に茶トラがたくさんいて、幸せホルモンが分泌しすぎて疲れるくらい楽しくて毎週末通うことになった。
そんな中で全く交流がないけど気になる子が出来た。めずらしくふさふさもふもふなポインテッド。テンポがずれていて集団行動ができない。気になるなぁと言ったら夫がスタッフさんに相談してあとはトントン拍子に。なかなか厳しい審査基準もあったけれど、バタくさい顔だけど鈍臭いこの子と生涯を共にしたいという強い思いもあり、1月にお迎えすることになった。

毎週末通って、この子との距離を縮めながらスタッフさんに話を聞くと、ブリーダーのところで生まれた純血種だが、子猫時代の猫風邪が原因で片目が光を感じる程度、もう片目も視力が弱いとのこと。そのせいで売り物にならず閉じ込められ、虐待されていたところを保護されたらしい。今でも男性の大声、死ね、バカという言葉に怯えるので絶対に言わないで欲しいとのこと。

他にも長毛種なのにブラッシング嫌いなこと、ドライフードを食べること、ちゅ〜るは食べないこと、目薬をさす必要があること、運動神経が悪いので高いところは登れないことなど、細々とした話を聞いた。

トイレやケージ、爪研ぎ、ブラシ、食器、おもちゃ、猫砂、フード、おやつといろいろ用意。この時が楽しかった。ダメ元でちゅ〜るも購入。単に集団生活でありつけなかっただけで、好きなことが後日発覚。

お迎えした日から数日、ソファの下に籠城していたけど、三日くらいで陥落。にゃーんと出て来た。しばらくソファ下にこだわっていたけど、今はソファの上で寝ている。ふわふわのカバーがお気に入り。それもキミがくる前に汚れ対策で買ったんだよ、デパートで数万円するやつ。

初日、人生で初めてお赤飯を炊き、切り身の鯛の塩焼きもつくって食べるほど、この子を迎えたことに舞い上がった。

基本的にはイタズラもせず、マイペースで静かな子で手がかからない。日に日に甘えん坊になり、たまらなくかわいい。

長毛種は手入れが大変だし服が毛だらけになるし気をつけないとお尻の周りが汚くなるし、足の裏にも毛が生えるので爪切りに加えて毛のカットもある。かわいい姿を維持するのが大変。だけどかわいい。うちの子、最高。

そして保護猫卒業生仲間のつながりができて相談ができたり、お医者さん、トリマーさんなど家の近くで猫コミュニティができた。仕事ばかりして来た私に取って仕事以外の新しいコミュニティは新鮮で大切。

不思議な異動で飛ばされた感がある4月も、残業が減って出張がなくなり、家でこの子といる時間が増えて快適なことにすぐ慣れた。

猫のお迎えはいいことばかりだけど、鬱の寛解はまだ迎えられていない。恐るべし。

#保護猫を家族に
#メンタルヘルス

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