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土曜雑感 vol.118~本日のテーマは「市町村議会議員」です

統一地方選挙の後半の投票日が明日に迫ってきました。しかし、選挙とは全く無縁の日々を過ごしている住民もたくさんいます。無投票で決まってしまった選挙区の有権者です。

私の住む諏訪地方では、諏訪市と茅野市の市長選挙が無投票、岡谷市と下諏訪町の市議・町議選挙も無投票、さらに言えば、長野県議選では諏訪圏域3選挙区すべて無投票となってしまいました。

岡谷市の市議会議員選挙に至っては、定数18に対して定数割れの17人の立候補しかなく、欠員での無投票という前代未聞の結果。町村では時々起こることですが、市では極めて異例だとのことです。

無投票になる要因は、その時々の情勢にもよりますので一概には言えませんが、根本にあるのは「議員の仕事って、何をやっているかよくわからない」ということだと思います。

以下、地方に長年住んでいる者が「個人の見解」として書かせていただきますので、ご了承ください。

議員の仕事を一言で言えば「行政のチェック」でしょう。年数回開催される議会では、行政が提案した予算案や議案を審議し、賛否の判断をします。予算案が否決されれば、その予算は執行できなくなるわけです。

ただし、多数決が原則となっていますので、議案が否決されるケースは数少なく、だからこそ予算案や人事案などが否決されるというのは、ニュースになるほど珍しいことなのです。

もう一つの仕事が、地域や団体など住民の声を聞き、行政に対して課題を指摘したり、要望したりする役割です。住民が直接行政に訴えづらいことも、議員が代弁して行政に訴えてくれます。

ところが近年では、議員を通さなくても行政に意見や要望を言えるような仕組みができてきました。しかも、インターネットを通じて瞬時に行えるし、場合によっては拡散させることさえもできるのです。

議員の仕事そのものは、昔も今もそれほど大きく変わっていないでしょう。しかし、受け止める行政側の意識が変わり、住民も多種多様化するなかで、議員活動の難しさを感じている方も多いのではないでしょうか。

「議員のなり手不足」も深刻だと聞きます。

市町村議には、政党のほか地域や団体の代表者という位置づけがされていました。今も地域の推薦で出馬される方が多いわけですが、その意味合いがだんだんと薄れてきたことは確かです。

地域の代表ということで、現職の議員が高齢などで引退する際には後継となる候補者を立てるのが「暗黙の了解」となっています。ところが、引き受けてくれる人がいないというのが現実なようです。

働き盛りと言われる30~50歳代に加え、最近では60歳前後でも立候補する人が少なくなっています。議員と他の仕事との両立は難しいとされ、私も「仕事をしながら議員などできない」と思っています。

立候補して選挙戦になれば、どんなに有力と言われても必ず当選できるとは限りません。選挙に出るために、公職選挙法上の様々な制約を受け、落選すれば有形無形のリスクを背負います。

さらに、当選者は有権者からの得票という重みを背負い、議会活動に臨んでいかねばなりません。あらゆる覚悟が必要だからこそ、軽々に「議員になってもいい」とは言えないわけです。

難しい問題です・・・書いていて疲れました(苦笑) 

来週はもっとお気楽なテーマにしよう(笑)


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