輪るピングドラム 4TH STATION 舞い落ちる姫君
苹果:(午前8時、お弁当を作る、特に卵焼きは自信作、今日のために嫌ってほど練習したんだもの、これを食べれば彼の心は)
陽毬:あ、おはよう。晶ちゃん
晶馬:おはよ…ごめん、寝過ごしちゃった。え?!なんでいるの?
陽毬:じゃーん。特製行楽弁当デラックス、完成でーす。よかったね、苹果ちゃん
苹果:うん
晶馬:ところでさ、それどこに持っていくの?
陽毬:デートだよね、苹果ちゃん
苹果:う、うん。
陽毬:美味しい卵焼きの作り方を教えてって頼まれたんだけど、わたしじゃ上手くいかなくて。晶ちゃんが手伝ってくれたから本当助かっちゃった
晶馬:そう、それはよかった(って、全然良くないよ。相手って多蕗だろ、そりゃデートじゃなくてストーキングって言うんだよ)
冠葉:おお。うまくできてるじゃん、さすが我が家の主婦
晶馬:誰が主婦だって?
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はい。でもあれで良かったんでしょうか、なんだか返って面倒な女だって思われてしまったようで
真砂子:嫌だわ、早く磨り潰さないと。
大丈夫、それも計画のうちよ、だから心配なさらないで。もう次の手は打ってあるの。
(だけど、次の手って一体何よ)
苹果:(午後9時、赤坂見附駅、エスカレーター、赤い靴の女の子。今日はこれでおしまい。)デスティニー
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良かったら、あのノート貸してもらえるかな、ほんのちょっとの間でいいんだ。用が済んだらすぐ返すから
生存戦略、むしけろりん