市内大会優勝と全国大会優勝の何が違うのか 12.

今回の話は、僕が指導をする上での原点にもつながる話。

「市内大会優勝と全国大会優勝の何が違うの?」

この問いについて、僕はずっと考えてきた。
特に指導者にとっては考えなくてはいけない大切なことだと思う。

この問いを掘り下げると、「市内大会優勝と全国大会優勝で得られる喜びとか感動とか学びって、レベルは違えど同じものなんじゃないの?」ということ。

僕なりに考えた答えはこうだ。


「レベルは違えど、自分の立てた目標を達成したときに得られるものは本質的に変わらない。」


結論のみを切り取って、全国大会優勝と市内大会優勝の価値が同じだというのか!と思われて欲しくはない。僕が言いたいのはそういうことではない。


まず目標を達成できた時の自分自身の「喜び」だったり得られる「達成感」は、同じものだと思う。

自分の立てた目標に向かって努力し、本番でその力を発揮できて目標を達成できた時の喜びや達成感はどんなレベルにいたって同じ価値を得ることができる。

また目標を達成できなかったとしても、自分は目標を達成するために努力したという「自信」得られる。そこも同じ。

それを達成したときに得られる「感動」も同じだ。

僕らのチームのようにジュニアから活躍するような子が多くないチームは、全国大会優勝はまだ難しくても、関東大会くらいまで行ければ本当にすごいと思う。あと、中学から始めた子が県大会に行くことだって相当すごいことだ。市内大会優勝も、住んでいる市だけで相当なプレーヤーがいるので、そこで勝つのだって一筋縄ではいかない。

そんな状況の子たちを僕らは全力で指導し、保護者も子供たちを全力で応援する。そして目標を叶えた時のあの雰囲気は、本当に感動する。

僕だって、大人になってからこんなに泣くとは思わなかった。

大事なのは、その目標を達成するために何を考えたか、考えたうえでどんな努力をしたのか、それを続けられたのか、ということ。
自分に嘘をつかず、目標達成に向けて真摯に取り組んだかということ。


「喜び」「達成感」「自信」「感動」とかって、大きいとか小さいとかがあるかもしれない。「大きな喜び」とか「大きな達成感」とか。

その大小を決めるのは、自分自信の目標に取り組む姿勢だと思う。


僕が最も言いたいのは、「レベルは違えど、自分が決めた目標を達成するために努力した経験こそが後の人生で生きてくる」ということだ。


目標を立ててそれを達成するという一連のプロセスは、自分の理想に近づき幸せな人生を送るために大切なことのように思う。


僕は今のチームが大好きだし、今述べた理由があるからこそ今のチームで指導を頑張りたいのだ。

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