人を教える楽しみ 21.

現役を終えてコーチになってから、ソフトテニスを通して人を育てる楽しみに気がついた。

目標に向かってコツコツ努力することの大切さとか、限られた時間を有効に使う方法とかをみんなに教えながら自分も実践できるようにしたい。

他にもたくさん教えたいことがあるし、それが重要だと思うから、みんなと共有しつつその大切さを改めて自分が感じるために人を育てる。人のためにでもあるが自分のためでもある。一緒に成長したいと思う。

先生と生徒というより、クラス内で勉強を教え合う友達のような感覚。テストの点は、自分が幸せな人生を過ごせているかに置き換えられる。

僕も限られた時間を有効に使う努力を今もしている。診療放射線技師としての仕事や勉強を頑張り、土日はコーチとして中学生の指導に時間を使う。平日の夜は自分の英語の勉強や仕事で使う研究のための勉強。さらにチームのためのブログを書き、ソフトテニスの指導についても日々勉強し、ソフトテニスの技術以外にも中学生に対する教育法についての勉強もする。空いている時間は自分が書きたい文章をこうしてnoteに記して、自分の指導法や進んでいる道が合っているかを常に確認している。

「時間を有効に使う」ことは、自分がソフトテニスを通して学んだことの一つ。次の大会の目標を立て、自分がそれを達成するためにはどんな努力をすべきなのか、どうやって限られた時間を過ごしていくか。常に考え続けていた中高生時代の6年間。そういうことは大人になった今でも生きている。

人に教えることが自分のためになっていることに気づいてからは、自分が指導者であり続けるべき理由が見えた気がした。自分にとっての天職とはこのことなのかとも思った。

自分が人の前に立って指導すべき人間であるかどうかなんて、今もわからない。でも、自分にとってはそれが楽しいし、成長している感はあるし、それが自分のためだけではなく少しでも人のためになっているならば、指導者として頑張りたいと思う。

感謝されることは一番嬉しい。生徒に感謝されること、その保護者に感謝されること、他にもうちのチームを支えてくれるたくさんの人に感謝されることも嬉しい。

これは良く思うことだが、今のうちのチームはかなり奇跡的なバランスの上に成り立っていると思う。まずソフトテニスを好きで楽しんでやってくれる生徒がたくさんいること、そのような子供たちのためにたくさんの時間とお金を使い、コート取りや配車などたくさん支えてくれる保護者の皆様、さらには練習に来てくれるOBやコーチ陣、たくさんの人の存在がチームを支えている。多くの人が集まって力を寄せ合って成り立っているのがうちのチームだ。

他のチームがそれを真似しようと思ってもなかなか難しい気もする。ただ、そういう環境が少しでも増えて、たくさんの中学生たちがソフトテニスを楽しめる世の中になると嬉しいなと思う。

大それたことを自分一人でできるわけじゃないが、自分ができる限りのことをしていけば、自分の人生もよりいい方向に向かうのではないかなとは思う。

noteでは結構同じようなことを繰り返し書いてるようにも思う。それは自分の考えをより深めて、頭の中で考えたことを積極的に外に出すことでまた新しいことを考えるようにするためにやっているような感覚がある。これって筋トレとかに近いのかな?
そんなことを思った今日でした。

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