指導者に必要なこと~冬編~ 8.

冬は、長いようで短い。

これは、部活に心血を注ぐ人たちならみんな思うことではないだろうか。
たいていの中学部活は夏に引退のかかる総体があるので、夏に向けて練習を積むことになる。

そして夏に結果を出したいなら、冬の過ごし方を大切にする必要がある。今回は指導者的目線から見た冬編note。


冬はとにかく公式戦が少ない。全学年が集まる公式戦は新人戦が最後で、そこから春までは公式戦が無いので、モチベーションを保つのが難しい。
選手も指導者も、そこは悩みどころなのではないだろうか。

冬の過ごし方で夏の結果が変わる。口で言うのは簡単だが、遠く先の(実は短いのだが)夏を見据えて半年以上先の公式戦に向けた準備を徹底してできる中学生は、ほとんどいないだろう。誰だって難しい。

継続は力なり、言うのは簡単だが、実際に行動に移しできている人はどのくらいいるだろうか。

まあそれができない人は、大人になっても何一つ継続できない人間になってしまうだけだから、それまで。
自分の教える子にはそうなってほしくない。僕も教える立場を保つために、自分で頑張ろうと思ってる。

生徒の冬の過ごし方についても書きたいところではあるが、それはまたいつか。今日は指導者として大切にしていることを。

指導者(コーチ)がやるべきことは、生徒に指針を与えられるようにすること。遠くの目標に対して、それを達成するための指針を示すことである。

間違えてはいけないのは、答えを教えるのではなく、問題を与えること。問題は大量に与えることもあるし、絞って教えることもある。そして、一番大事なのは考えさせること。そして行動に移させること。

だって、努力に答えなんてないでしょ?

出来るだけ沢山の選択肢を提示し、後は選手に選んで貰うのが理想。選択肢をたくさん提示できるように準備するのがコーチの役目。
何を選び、何を努力するのかは人それぞれ。
僕がnoteを書くのも、別に全部見てほしいからではない。大量のアウトプットの中で、何か一つでも読んでくれた人に刺さる文章が書ければこれほど嬉しいことはない。

監督の仕事はまた違うかな。監督の仕事は、メンタル面のケアや選手の良さを引き出すための起用だったりすると思う。
例えばうちのチームでは、AチームとBチームと分けている。これがいいかどうかはわからないけど、高校に練習に行くときなどは全員連れて行くのは迷惑なので、16人ほどに絞って連れていく。そんな感じでやっている。
そこでAかBかどちらに入れるかを、選手のモチベーションやテニスに向き合う姿勢、やる気や生活態度などを全部加味し、今Aチームに入れたら伸びる可能性が高い!とその子が伸びる時期まで考えて選手を選ぶ。それをうまくやるのが監督の仕事。
ペアの決め方も大切。最終的に団体戦で勝てるようにいろいろ試すが、その子が誰と組みたがっているか、逆に組みたがっていないかなども考える。チームにとっても個々にとっても最適解を選択するのも大切な仕事。全員にとって最高の選び方はまず不可能なので、選び方を誰でも納得する形にできるかがポイントだと思う。

僕はコーチと監督をどちらもやっているようなものなので、どちらの目線でも見ることを大事にしている。


冬は個の力を伸ばす時期。春は冬に伸びた個の力をまとめる時期。夏はチーム一丸となって結果を取りに行く時期。こんなイメージである。

誰が伸びるかなんて最後までわからないから、僕は公平な目を持つ努力をしよう。エコヒイキは子供にとって一番信頼を損ねる気がするので。

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