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わたしはなぜ7ORDERを愛するのか―ユリイカ「総特集:日本のアイドル」巻頭インタビューから

わたしの周りにはユリイカの読者が結構いる。

分野的にわたしは畑違いの人間で、友人たちが楽しそうに話をしているのに耳を傾ける専門の人間だったのだけれど、なんとそのユリイカが、自分の応援している人たちのところへやってきた。

わたしはアイドル雑誌でもファッション雑誌でも、写真より文が気になる人だった。
母によれば絵本の読み聞かせをしてもらっていたころから、絵より文を目で追っているような子どもだったらしい。

そんなテキストだいすきなわたしが応援している7ORDERのインタビューがユリイカに掲載される。

それは、彼らの言葉をかなりの分量で読めることとイコールであることはすぐにわかった。
予約を秒速で完了させてからは、毎日「ユリイカ アイドル」でTwitter検索するという超キモオタクっぷりを発揮しつつ、他の掲載者の方の宣伝ツイートやその方が書かれる界隈のファンのツイートも拝見し、本当に楽しみにずっと今日を待っていた。

彼らのファンを自認しているわたしは、彼らがアイドルであるのか否かという答えを持ち合わせていなかった。

そしてそれはわたしにとって、気になるようで気にならないことでもあった。

わたしはみんなの見せてくれるものが好きで、みんなが楽しそうにしているところが好きで、みんなを応援するのがたのしい。

そういう意味において、「みんなの肩書やカテゴリーが何であったとしても、現状わたしにとっては差しさわりがない。だから特に説明も必要だと感じていなかった」という方が適切かもしれない。

彼ら自身がそういうことについて言及することも(記憶の限りは)なかったし、なにかにカテゴライズされないからこそ、彼らは彼らのORDERで自由にやりたいことをやれるような気もしていた。

そんな彼らがユリイカの男性アイドル特集に掲載されることとなり、この多様なラインナップの中で、いったい何を質問され何を答えるのか、そしてわたしはそれをどう読むのか、想像もつかなくてわくわくした。

いったい、彼らの出発点・通過点・到達点はそれぞれどこに位置づけられているんだろう。


10月28日。今日が来た。

彼らはなぜ歌って踊り、わたしたちはなぜそれを愛するのか―


わたしはこの雑誌を目の当たりにして、いまからどうなっちゃうんだろう。

答えの出るはずもない問いに自問自答しながら、本屋までのバスに揺られた。


無理だった
ユリイカ読んだ。吐きそうやばい。
マジで7ORDERなに
マジ急に貧血になった
アイドルというものはなにか
ちょっと7ORDER好きすぎて困ったな
ユリイカの7ORDERのインタビュー読んだ。もともとテキストを読むのがとても好きな上に、案の定みんなのインタビューの内容が好きすぎてフラフラになって慌ててカフェに飛び込んでる。もちろん今日もガムシロ2個。
好きだと思うテキストを目にすると脳が興奮してすぐガムシロチャージしなければならなくなるこの現象をなんと名づけよう

この一連の自分、動揺が徐々にガムシロで落ち着いてくるところまで含めてあとから見返すとこわい。

アイドルを本当に多角的に捉えていることがわかる内容で読み応えしかない。
この読後感をうまく言語化する語彙がないことが悔しくて仕方ないけれど、「ああわたしは7ORDERのこういうところが好きなんだ」って気持ちになってます
これが第三者の立てた論ではなく、自分たちもアイドルと解釈されうる当事者の彼らが見ているアイドルという世界なんだと思うと、なんか彼らの世界の見方が好きすぎて震え上がってる
7ORDER好きすぎてメソメソ泣いてる
君がくれた奇跡 僕が探してた夢 今伝えたい君に会えてよかった という気持ちです

ひたすらTwitter連投キモオタクになるわたし。すぐ泣くわたし。



わたしはなぜ7ORDERを愛するのか―

彼らは今日もわたしの想像を超えていた。
「アイドル」への洞察も、時代横断的かつ海外との比較や他職種との比較もしている。

わたしは門外漢なのでよくわからないけれど、彼らが語ったようなテーマは、学問的な論点としては目新しくない視座なのかもしれない。

ただ、その渦中にいる彼ら自身がこんなに広い柔軟な視野でものごとを捉えて、今の活動をしていることはやっぱりわたしにとっての希望だ。

そしてそれをこうして言葉にして発信できることや、彼らの世界の切り取り方、見ているもの、考え方、仕事との向き合い方…

なにかうまく形容できる言葉を知らないけれどそういう彼らの歩み方とか世界の捉え方みたいなものがとんでもなく好きだと思う。

いつもはアドレナリンに埋もれて、ありがとう!だいすき!しか言えない自分だけど、テキストなら何度だって読み返せる。感動できる。ゆっくり咀嚼できる。考えられる。

ユリイカさん、彼らをこの特集に取り上げてくださって、ありがとうございます。

わたしも聞く側から話す側になって、ユリイカ好きな友人たちとこの特集の話ができることが今からたのしみです。

2019.10.28

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