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SDGsの進展がみえない持続可能性の危機と言語の限界

あらためてSDGsとは

SDGsは「Sustainable Development Goals」の略称です。日本語では「持続可能な開発目標」と表されます。
2015年9月の国連サミットで採択されたました。 2016年から2030年までの15年で達成すべき17のゴールと169のターゲットが分類され、多くの企業や国がこの対策にあたっています。


SDGs達成できないと未来はどうなる

シンプルに言えば、地球は人が住めない星になってしまいます。
人が安心・安全に生活するには、経済成長、社会的包摂、環境保護という3つの要素が欠かせません。

経済成長は、経済危機の頻発、若年失業率の高さ、雇用なき都市化の進行、社会福祉財源の不足、経済格差の拡大、などを防ぐことが出来ます。
社会的包摂は、貧困、感染症の流行、教育機会の不平等、人口爆発、様々な差別とハラスメント、紛争の長期化・複雑化、少子高齢化、などの課題を解決することが出来ます。
環境保護は、地球温暖化の進行、エネルギー問題の深刻化、自然災害の増加、水問題の深刻化、生物多様性の喪失、気候変動の激化、などを乗り越えていくことが出来ます。

経済成長が鈍化し、社会的包摂が縮小し、環境破壊が深刻化すれば、私たちは安心・安全に生活することは難しくなります。

SDGs達成度、日本は19位 3年連続で「後退」

国際的な研究組織「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」が6月2日、163カ国のSDGsの達成状況を調べた報告書を発表しました。

日本は、2019年の「15位」から3年連続で順位を後退し続け、今年は「19位」となっています。
日本の課題として浮き彫りになったのは、「ジェンダー平等」、「つくる責任、使う責任」、「気候変動対策」、「海の環境保全」、「陸の環境保全」、「パートナーシップ推進」の6つ。
どれも最低評価という結果でした。

実は、世界的にも平均値は下がっています。その原因は、コロナパンデミックとロシア・ウクライナ戦争による世界経済の鈍化によるものです。
つまり、世界秩序の健全さが総崩れになれば、SDGsの目標どころではなくなる現状が見えてきたことになります。

SDGsとは、世界秩序が健全な状態を前提として、初めて取り組むことが出来る課題です。
人類にとって一番の課題は、無条件で手を取り合うことなのかもしれません。

言語の限界

例え親子で会っても分かり合えなくなってしまうのは、個人の問題ではなく言語の問題です。

親子の愛といっても、親と子では、イメージするものは異なります。 親子で会ってもすれ違いが起きるのですから、人類となると、その困難さは計り知れません。

私たちの使っている言語は、世界を部分的に切り取って、そこに名前を付け、単語を組み合わせて使っています。 どのように切り取るのかによって、単語のイメージは変わってきますが、それを伝えるのも単語です。
私たちは、完全に疎通することが出来ない限界を持っています。

真の持続可能とは

SDGsは「Sustainable Development Goals」の略称でした。日本語では「持続可能な開発目標」と表されます。 前述したように、世界秩序が健全な状態を前提として取り組まなければ、進展することのない目標です。
しかし、現実では様々な事件が起き、人と人との連帯を持続させることが難しい状態にあります。

真の持続可能とは、人と人とが分離せず、疎通の課題を解決した状態をつくることです。
そのためには、なぜ人と人とが分かり合えないのか、その仕組みを理解し実践できる教育が必要です。その取り組みがDignity2.0国際カンファレンスです。


Dignity2.0国際カンファレンスとは、 尊厳を土台にした持続可能な進化・発展をつくる世界実現のために、「世界基軸教育」を提唱している日本発のムーブメントです。
心未来への出発/シン技術でつくる私の宇宙
日程:2022/10/8(土)-10/10(月)
主催:Dignity2.0国際カンファレンス
URL:https://www.dignity2.org/2022/about/
映像 https://youtu.be/mGPXUf20h18


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