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通勤4時間だったころの話

新卒で入社した化学メーカー時代、私の最大の悩みがタイトルの通り「通勤時間が往復4時間であること」でした。
当時は20代で実家暮らしだったので時間に余裕があり、大して苦痛には感じていなかったのですが、年齢を重ねるにつれ思うところが増えてきました。
今回は通勤4時間生活4年間の記録と、感じたことを書きたいと思います。

楽観視

勤務先は千葉県の工業地帯にあり、実家の神奈川県から片道2時間かかる場所でした。
入社前から千葉に配属されることは薄々分かっており、一人暮らしも考えたのですが、地元愛が強すぎるゆえ地元を離れるくらいなら2時間かけて通ってやる!と考えたのでした。

また、片道2時間のうち大半の時間は高速バスに乗るのですが、そのバスというのがターミナル駅と会社を直通で結ぶ社員専用のバスだったので、座席固定制で確実に座れるというものでした。
当時の私は、半ば脳内お花畑状態で「座れるなら全然きつくなくない?むしろラッキー」と、それほど不安ももたずに通勤4時間生活に踏み切りました。

朝は5時半起き、夜は20時帰宅


いよいよ片道2時間のバス通勤が始まりました。上司が隣の席に座ることもありやや気が抜けない環境ではありますが、必ず座れるというのは思った以上に快適でした。
朝6時半に家を出発するため5時半は起きて支度。
定時に仕事を終えても家に着くのは20時でしたが、仕事帰りにどこかに寄る習慣がなかったので特に不自由は感じませんでした。
同じバスの同僚たちも、皆さん早く帰りたいといった感じで飲みに誘われることもありませんでした。
家に帰れば母親の作ってくれたあたたかいごはんがあり、自由時間は確かに減ってしまいますが、それほどきついと感じたことはありませんでした。

通勤時間で勉強を始める


長時間通勤にも慣れてくると、せっかく早起きしてバスに乗っているのだから...とバスに乗っている時間を利用して勉強をすることにしました。
業務でよく使う英語の勉強をしてみたり、ITパスポートなどの資格を取りました。

一人暮らしを始める


社会人も3年目に突入した2020年、世の中はコロナで自粛ムードとなり、おうち時間を過ごすことが増えました。
家族と一緒に過ごす時間が長くなるほど息苦しさを感じ、一人暮らしをすることに決めました。
引っ越し先は千葉ではなくやはり地元神奈川。しかも何を思ったか職場からさらに遠ざかる場所に住み始め、通勤時間は2時間強となりました。同僚からはさすがに呆れられましたね(笑)

将来に不安を覚え始める


そのころ結婚を前提にお付き合いしていた方がいました。彼は同じ職場の先輩で、職場近くに住んでいたため、お互いの家の距離は例によって2時間ほど離れていました。
そんな中、彼との将来を真剣に考えた時、このまま長時間通勤を続けることはできないと思ったのです。
結婚後に住む場所について、彼とはかなり揉めました。職場近くに住みたい彼と、地元を離れる覚悟がまだできない私。意見の食い違いから結局お別れしてしまいました。

ついに転職~現在


別れた彼との経験から、私は大好きな地元に生涯住みたい気持ちが強いことを再確認し、地元で良い人を見つけ結婚したいと思うようになっていました。(婚活記録についてはまた別の記事で書きたいと思います!)
東京本社に異動するという手もありましたが、今の職種を続けたかったため転職しました。
転職に伴い通勤時間は1時間弱となり、ようやく長時間通勤に終止符を打ったのでした。
なお現在は結婚を機に引っ越したため、職場まで30分で通えるようになりました。今はもう二度とあの日々には戻りたくないですね。

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