2024年08月06日の見解
昨日の為替相場ですが、東京市場から日経平均が大暴落することになり、史上最大の下落幅を記録することになりました。
年初来安値を更新することになり、サーキットブレーカーが発動されるなど記録的な1日となります。
下落幅は-4,451円(-12.4%)となりました。
為替に関してもリスクオフ的な動きが入り、ドル円に関しても大幅下落(約5円)し、相場全体的に見ても「投げ売り相場」となります。
しかし欧州からNY時間にかけては大幅に買い戻しが入り、セリングクライマックスと思わせるような動きとなり引けています。
では昨日の流れをまとめていきます。
まずは東京時間オープンから日経平均株価が大幅に売られ、続落することになります。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-08-05/SHQHLHT0G1KW00
そしてドル円・クロス円もつられ売りで、一気に下落することになります。
昨日の始値が146.430円付近でしたが、東京時間終了までに141.681円付近まで下落します。
かなり大幅な売られ方をしており、ボラが高すぎて市場も混乱している状態。
セリングクライマックスか?という動きにも見えなくも無いですが、かなり警戒は必要な状態と言えます。
金融危機が起きているショック相場でない以上、おそらく要因としては、ここ最近の「日銀の動き」や「米雇用統計の結果やFRBの動き」、そして「中東情勢の悪化」などが重なり、リスクオフへのポジションが大きく動いたのではないか?と思っています。
そして昨日は特に相場に影響はなかったと思いますが、各サービス業PMIが発表されましたのでまとめておきます。
【仏非製造業PMI【確報値】】
予想50.7 結果50.1(前回50.7)
【独非製造業PMI【確報値】】
予想52.0 結果52.5(前回52.0)
【欧非製造業PMI【確報値】】
予想51.9 結果51.9(前回51.9)
【英非製造業PMI【確報値】】
予想52.4 結果52.5(前回52.4)
全体的にマチマチの結果となっています。
そして欧州時間に入る前にもドル円は一旦買い戻しが入り、143.950円付近まで買い戻しが入ることになりますが、再度下落することになり141.735円付近まで戻します。
しかし、東京時間の底値が強く反発することになり、NY時間を迎えます。
NY時間で発表された経済指標は以下になります。
【米非製造業PMI【確報値】】
予想56.0 結果55.0(前回56.0)
【ISM非製造業景況指数】
予想51.0 結果51.4(前回48.8)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-08-05/SHR08KDWX2PS00
ISM非製造業景況指数の方が注目されていたのですが、予想を上回る強い結果となりました。
注目されていたEmployment(雇用)なども強い結果となり、全体的に強い数字となります。
この影響を受け、ドルの買い戻しが入ることになりました。
ドル円は一時144.892円まで上昇することになり、大きく買い戻されるわけですが、引け間際には143.400円と行ったり来たりする相場が、ほぼ1円以上と、かなりボラが高まっていることがわかりますね。
そして要人発言は以下になります。
【デイリー米サンフランシスコ連銀総裁】
労働市場は比較的堅調
経済はここ数カ月減速している
今後の会合で利下げにオープン
次の雇用統計の内容を注視
FRBは雇用最大化と物価安定の目標達成のため何でもする
政策金利は調整が必要、次期と規模はデータ次第
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-08-05/SHRMVUT0AFB400
昨日は米国の株価に関しても、日本株ほどではないですが動きがありました。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-08-05/SHR27EDWRGG000
株価は急落し、米国の景気不安が強まった印象です。
とはいえ、昨日は冒頭でもお伝えしている通り、相場全体的に「投げ売り相場」だった為、ゴールドからビットコインから何から何まで急落する流れになった日でした。
経済指標
RBA政策金利&声明発表
RBA四半期金融政策報告
英建設業PMI
米貿易収支
3年債入札
要人発言
ブロックRBA総裁の記者会見
上記になります。
本日はRBA政策金利発表になります。
先月の月末に発表された四半期CPIは鈍化していましたが、今回の豪州の動きはどう出るか?というところですね。
マーケットは「前回利上げ発言もあったが、流石にないだろう」と予測している状態です。
そして米国では3年債入札が注目です。
とりあえず現在のこの相場状況で言えることは、「自分の証拠金を守る」ことに徹してください。
ちょうど8月は夏枯れ相場とも言えますし、「休むも相場」という格言があるように、相場の先行きが不透明な場合は、次の好機が来るまで様子見を貫いてくことが大事だと思っています。
本日もよろしくお願いします。
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