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2024年07月16日の見解
昨日の為替相場は、トランプ大統領の銃撃事件を受けてギャップを空けてスタート。
撃たれながらも民衆に向けて拳を突き上げる姿が印象的でしたが、次期大統領はトランプ氏になりそうな気配を感じる力強さをアメリカ国民は感じたのかもしれません。
もしトランプ氏が大統領になれば、政策路線は「金利上昇」に繋がりますのでドル買いとなった訳ですが、為替相場が2016年11月以降のトランプラリーのようになるのかどうか?という所に注目されています。
米株価は規制緩和に対する期待が高まり、パウエル氏の発言もハト派だったこともあり堅調に推移することになりました。
では昨日の流れをまとめていきます。
昨日は東京時間は祝日ということで、そこまでの動きにはなりませんでした。
中国の経済指標が発表されました。
中国|経済指標
【中第2四半期GDP】
前年比:予想+1.1% 結果+0.7%(前回+1.6%)
前期比:予想+5.1% 結果+4.7%(前回+5.3%)
【中鉱工業生産】
予想+5.0% 結果+5.3%(前回+5.6%)
【中小売売上高】
予想+3.3% 結果+2.0%(前回+3.7%)
(ブルームバーグ)
中国の現状は、やはりよくない状況が続いています。
景気の悪さは引き続き続いておりますが、やはり不動産の影響は続いています。
そして欧州時間から以下の経済指標がありました。
【欧鉱工業生産】
前月比:予想-1.0% 結果-0.6%(前回-0.1%→0.0%)
前年比:予想-3.9% 結果-2.9%(前回-3.0%→-3.1%)
この強い結果の影響でユーロが買われます。
ユーロドルは一時1.09220まで上昇することになります。
そしてNY時間からは以下の経済指標がありました。
【NY連銀製造業景気指数】
予想-6.0 結果-6.6(前回-6.0)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-15/SGO0KHDWLU6800
結果は1年ぶり低水準となりましたが、そこまでの下落には繋がらない状況。
パウエル氏の発言が控えていたこともあり、様子見相場が続きました。
そして迎えたパウエル氏の発言が以下になります。
【パウエルFRB議長】
ここ数年の米国経済は目覚ましく好調だった
過去3回のインフレ指標は信頼感を高める
第2四半期のインフレ率はさらに改善
労働市場はますます均衡が取れている
われわれの政策決定に政治的フィルターはかけない
持続不可能な財政赤字の削減に取り組む必要がある
政策は抑制的なようだが厳しく抑制的というわけではない
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-15/SGOCHEDWLU6800
ここ最近の米経済指標の悪化で、「過去3回のインフレ指標は信頼感を高める」「第2四半期のインフレ率はさらに改善している」と、ようやくパウエル氏の発言から「確信度が高くなっている」というワードが出てきました。
全体的にハト派発言が多かった印象ですが、やはり雇用市場のリスクを指摘している状況です。
利下げ時期に関しても明確には発言しておりませんが、以前の議会証言での発言とさほど変わらなかった印象です。
この発言を受け、一時的に157.155円付近までドル円は下落します。
そしてFedWatchでは発言が「ハト派」に傾いていることから、「利下げ3回」と数値が変化してきています。
![](https://assets.st-note.com/img/1721104201735-GODvg6zO3E.png?width=1200)
マーケットはすぐ先走るので、この通りになるとは思っていませんが、一応ポジションの傾きなどが出る可能性もあるので、日々確認することをお勧めします。
そして要人発言が続きます。
【デイリー米サンフランシスコ連銀総裁】
金利の決定を行う前に、より多くの情報が必要
インフレ率を2%にするという持続可能なペースに近づいているという自信が高まっている
米国経済は減速している
インフレは低下しているが、まだそこ(政策変更)までには至っていない
目標達成の日は近づいている
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-15/SGOP0HDWRGG000
デイリー氏は「インフレ率を2%」に対して、確信度が高まっていると発言。
それぐらい直近のデータには確信が持ててきているという意味かもしれませんね。
しかしまだインフレに関しては警戒が必要とのことで、「もっと多くの情報を得る必要がある」という発言もしております。
そして昨日の米株価は以下になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1721104264657-t4md5fRTRX.png?width=1200)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-15/SGNXDDDWX2PS00
ゴールドマンサックスの第2四半期決算発表がありましたが、増益が2.5倍増とかなり大幅な増益となりました。
いずれもアナリスト予想を上回っており、好調な結果となりました。
その他にも銃撃を受けたトランプ前米大統領のメディア企業の株価が一時50%急伸するなど、トランプトレードの勢いがマーケットに反映されています。
「規制緩和」に関わるエネルギー関係の会社も上昇していたり、暗号通貨で言うと「ビットコイン」の上昇など、トランプ氏の影響をかなり受けている状況となります。
そしてトランプ氏は共和党の大統領候補に正式指名されました。
副大統領候補にバンス氏を指名しております。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-15/SGOII3T0AFB400?srnd=cojp-v2
本日の指標&要人発言
経済指標
独ZEW景況感調査
欧ZEW景況感調査
カナダCPI(消費者物価指数)
・米小売売上高&【除自動車】
米輸入物価指数
要人発言
クーグラーFRB理事
※大手米銀行決算(バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレー)
上記になります。
本日は米小売売上高の発表があります。
小売売上高はどの国においても重要な経済指標になるので注目です。
特に米経済は7〜8割はサービス業で賄っているので、個人消費の動向や、インフレ具合を判断する上で注目されています。
ボラ収縮しだしているので、大きく拡散する動きが出る可能性もあります。
lot調整しながら慎重に動いて行きましょう。
本日もよろしくお願いします。
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