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2024年07月17日の見解

昨日の為替相場ですが、祝日明けということで実需のドル買いが入り、ドル円は158.700付近まで上昇することになります。

しかし欧州時間から、「介入警戒感」などもあり高値付近まで近づいたら、なかなか上値を越えられない状態となり失速します。

そしてNY時間に経済指標が発表されると米長短金利は上昇することになり、」ドル円は158.849円付近まで再度上昇することになります。

そこからは長短期金利の低下と共に引けにかけて失速し、158.300付近まで下落することになりました。

では昨日の流れをまとめていきます。


昨日の東京時間は、祝日明けということで、実需の買いが入ることになります。

おそらく先週から今週にかけての米国のイベントで下落したショートカバーが入った可能性もあります。


この米国のイベントに関して言えば、以下になります。

  • 11日:CPI & 為替介入(3.5兆規模)

  • 12日:PPI & 為替介入(2.1兆規模)

  • 15日:パウエルFRB議長発言 & 為替介入?


12日のPPI時も為替介入があった可能性と昨日報道がありました。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-16/SGOY4NDWRGG000


そして欧州時間には以下の経済指標がありました。

【独ZEW景況感調査】

  • 予想+42.3 結果+41.8(前回+47.5)

【欧ZEW景況感調査】

  • 予想– 結果+43.7(前回+51.3)

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-16/SGPLFYT0AFB400


上記経済指標にて弱い結果が出て、1年ぶりの悪化みたいですね。

製造業の低迷が目立っている状態と言われています。


しかしECB政策金利なども控えていることから、この経済指標にて振らされることはありませんでした。


そして迎えた米国の経済指標の結果が以下になります。

同時にカナダのCPIも発表されておりますので、掲載しておきます。

【米小売売上高&【除自動車】】

  • 前月比:予想-0.3% 結果±0.0%(前回+0.1%→+0.3%)

  • 前年比:予想±0.0% 結果+0.4%(前回-0.1%→+0.1%)

  • リテールコントロール: 予想+0.2% 結果+0.4%(前回+0.9%)

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-16/SGPV7KDWLU6800

【米輸入物価指数】

  • 前月比:予想-0.1% 結果±0.0%(前回-0.4%→-0.2%)

  • 前年比:予想+1.0% 結果+1.6%(前回+1.1%→+1.4%)


上記の結果となり、米国の長短期金利が上昇することになり、ドル円も0.6銭(60pips)ほど上昇することになります。

内容的にはリテールコントロール(飲食店と自動車ディーラー、建材店、ガソリンスタンドを除いたコア売上高)が0.9%増しとなりました。

伸びに関しては、2023年4月以来の大きさみたいですね。


ただ自動車に関して、自動車ディーラーの売上高が2%減少しているみたいですが、この減少に関して「全米自動車ディーラーへのサイバー攻撃の影響があったのでは?」と言われていますが、販売の繰り越しにとどまっているので、7月には回復するとのこと。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-19/SFCETRDWLU6800


そしてカナダのCPIが以下になります。

【カナダCPI(消費者物価指数)】

  • 前月比:予想±0.0% 結果-0.1%(前回+0.6%)

  • 前年比:予想+2.9% 結果+2.8%(前回+2.7%)


カナダに関してもCPIは鈍化してきている状況。

一番最初に「利下げ」を行いましたが、引き続き鈍化しているということで、引き続き「利下げ」という考えになるのではないか?と思っています。


そして要人発言もありました。

【クーグラーFRB理事】

  • 状況が好転すれば、今年後半に緩和するのが適切

  • インフレ上昇リスクと雇用下降リスクはより均衡している

  • 労働市場が冷え込みすぎれば、早めに金利を引き下げるのが適切

  • 金利をもう少し据え置くのが適切かもしれない

  • インフレ率は今年初めにいくつかの波があったにもかかわらず、引き続き低下傾向にある

  • 労働市場の継続的な再調整は、インフレが2%の目標に向かって動き続けることを示唆している

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-17/SGQRIBDWRGG000?srnd=cojp-v2


労働市場が落ち込んでいく中でもインフレが鈍化し続ければ、「年内」の利下げが適切と言っています。

現在のFedWatchを確認しても9月に100%(25bpが93.3%で50bpが6.7%)利下げすると予想されています。


これを見ればほぼほぼという所ですが、FRBがどのように市場とコミュニケーションをとってくるか?に注目しています。

わずかながらパウエル氏も週明けの月曜日は「徐々にハト派」に切り替えてきていますので、今のところは「9月の利下げ」が妥当そうですね。

7月末にFOMCが控えているので、そろそろブラックアウト期間に入ります。


そして米株価に関しては以下になります。

直近では大手銀行の決算が発表されていってますが、概ね好調ということで「銀行セクター(オレンジ枠)の上昇」が目立っています。

そしてテック系が弱い状況ですので、「ナスダック」が上昇しきれていない感じですね。

ちなみにS&P500に関しては、今年入って38回目の高値更新をしているぐらい米株に関しては引き続き強い状況です。


本日の指標&要人発言

経済指標

  • 英消費者物価指数&【コア】

  • 英生産者物価指数

  • 英小売物価指数&【コア】

  • 米住宅着工件数

  • 20年債入札

  • 地区連銀経済報告(ベージュブック)


要人発言

  • バーキン米リッチモンド連銀総裁

  • ウォラーFRB理事


上記になります。


本日は英国の経済指標が控えていおり、米国ではベージュブックなどが報告されます。

明日に関してはECBも控えていることから、欧州通貨に関して乱高下になる可能性が高いです。


引き続きドルの動きには注意してメリハリある短期トレードをしていく予定です。


本日もよろしくお願いします。

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