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2024年07月02日の見解

昨日の為替相場ですが、ドル円は161.725円と年初来の高値を更新しました。

金利上昇のベースになっているのはおそらく米大統領の討論会の思惑で動いていると思います。

欧州通貨に関しては買い戻しが入りますが、昨日の米長期金利の上昇により推される展開が続きました。

米株価に関しては、マチマチな動きとなり、そこまで大きく動くようなことはありませんでした。

では昨日の流れをまとめていきます。


東京時間からドル円は、期初・月初ということもあり実需の買いが入ることになります。

しかし前日の高値を更新できないことがわかると下落することになり、一時は160.732円付近まで下落。


そこが昨日1日通しての底値になるのですが、欧州時間から各国のPMIの発表がありました。

【仏製造業PMI【確報値】】

  • 予想45.3 結果45.4(前回45.3)

【独製造業PMI【確報値】】

  • 予想43.4 結果43.5(前回43.4)

【欧製造業PMI【確報値】】

  • 予想45.6 結果45.8(前回45.6)

【英製造業PMI【確報値】】

  • 予想51.4 結果50.9(前回51.4)


上記の結果を受け細かい動きはするも、大きな動きには繋がらなかった印象です。

どちらかというと、午前中の窓空けの影響を作ったフランス国民議会(下院)選の第1回投票でユーロは買われている状況でした。


ルペン氏率いる極右政党「国民連合(Rn)」の票が優勢ではあるものの、過半数までに至ってなくそこまで伸びなかったという所。

そして第3勢力であるマクロン大統領が第2勢力に次ぐ左派連合「新人民戦線」と手を取り合う形になっていることが好感され、ユーロ買いに影響していると言われています。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-30/SFWNGCT1UM0W00


とりあえずは7月7日の「決選投票」の結果待ちということになりますが、現状では第2勢力と第3勢力が候補者調整をして第1勢力に立ち向かう流れとなっております。


そしてNY時間からの経済指標は以下になります。

【米製造業PMI【確報値】】

  • 予想51.7 結果51.6(前回51.7)


上記の結果となり若干下落するものの、本命のISM待ちの状況となります。

ISMの結果は以下になります。

【ISM製造業景況指数】

  • 予想49.2 結果48.5(前回48.7)


内訳は以下になります。

新規受注は入っているも製造や雇用が落ちている状態となります。

3カ月連続で活動縮小しており、ドル円に関してはこの影響を受け、一時160.941円付近まで下落することになります。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-01/SFY6WET0G1KW00


しかし一旦下落はするものの、すぐさま買い戻しの動きが入ることになります。

通常の動きであれば、経済指標も弱いことから金利が低下するものですが、逆にISM以降のNY時間では金利上昇という動きとなり、そのままドル円は年初来高値を更新しにいきます。


その背景はやはり、昨日の見解でも触れているトランプ氏が優勢という内容です。


トランプ氏は基本的に「財源赤字拡大&インフレ率上昇」になるような政策を打ち出しているので、「財源が赤字=国債発行をするのでは?」ということに繋がるので、「国債発行=国債価格が下がる」ということに繋がり、債券市場では売りに持ち込まれている状況と言えます。

そして「国債を売る=金利は上昇」するので、「金利は上昇=ドル高」という流れになっているということです。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-01/SFXTJOT1UM0W00


下半期のメインイベントになる「米大統領選」が強く意識された相場に転換しつつあるということになります。


そして昨日は要人発言もありました。

【ウィリアムズ米NY連銀総裁】

  • 金融当局が2%のインフレ目標を持続的に達成する道を進んでいると私は確信している

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-01/SFY7UZT0G1KW00


【ラガルドECB総裁】

  • インフレの不透明性評価には時間が必要

  • ECBの仕事は終わっていない。警戒を維持する必要

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-01/SFYBQNDWX2PS00


そして昨日の株価は以下になります。


本日の指標&要人発言


経済指標

  • 欧消費者物価指数【速報値】&【コア】

  • 欧失業率

  • JOLTS求人


経済指標

  • ラガルドECB総裁の発言(ECBフォーラム)

  • パウエルFRB議長の発言(ECBフォーラム)


上記になります。


本日はJOLTS求人になります。

米国の労働市場の状況を把握するためにも注目されている指標になります。


そして昨日からECBフォーラムが開催されていて、その流れでの発言が続くことも気にしておきましょう。

本日のラガルド氏とパウエル氏に関しては、そのフォーラムでの発言になります。


本日もよろしくお願いします。

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