見出し画像

2024年08月14日の見解

昨日の為替相場ですが、注目されていたPPIの結果を受け、ドル円は下落で反応し、金利低下の株高を推移することになりました。

途中中東情勢などの報道で、更にドル円は下落する流れとなり、一時146.592付近まで下落することになります。

ポンドに関しては、同時に発表された経済指標の結果を見てみるとマチマチな結果でしたが、失業率にフォーカスされ上昇することになります。

その後はドル安が要因で、ドルストレート全般的に上昇する流れとなりました。

では昨日の流れをまとめていきます。


東京時間ですが、連休明けの実需の買いが持ち込まれて、ドル円は再び高値に向けて上昇することになります。

しかし12日の高値を抜けることができずにそのまま失速する流れになるのですが、かなりこの高値付近はかたい印象です。


そして欧州時間英国の経済指標の発表がありました。

【英国・ILO失業率 06月】

  • 予想4.5% 結果4.2%(前回4.4%)

【英失業率】

  • 予想— 結果4.7%(前回4.4%)

【英失業保険申請件数】

  • 予想— 結果13.50万件(前回3.23万件→3.62万件)


上記のように全体的に見ればマチマチの結果となったわけですが、「失業率」にフォーカスされたので、そのままポンドは大きく上昇することになります。


一度高値をつけたのですが、欧州時間では上昇した分そのまま失速する流れとなります。


そして迎えた米国の経済指標が以下になります。

【米PPI(生産者物価指数)】

  • 前月比:予想0.2% 結果0.1%(前回0.2%)

  • 前年比:予想2.3% 結果2.2%(前回2.6%→2.7%)

  • コア・前月比:予想0.2% 結果0.0%(前回0.4%→0.3%)

  • コア・前年比:予想2.6% 結果2.4%(前回3.0%)

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-08-13/SI5PH3DWLU6800


結果は予想を下回る弱い数字となりました。

この影響で、「ドル安・株高」という結果となり、米国の長短期金利が低下することになります。


内訳に関してですが、モノの価格は上昇してしまったのですが、サービス業の価格が悪化することになり、モノの価格の上昇を打ち消したような結果となります。


モノの価格に関しては赤枠の隣に記載されている「食品・エネルギー」の価格が上昇し、財価格を上昇させた形になりますね。


これでドル円の反応に関しては瞬間的に下落するのですがすぐに反発します。

しかしここらのタイミングで、イスラエルのメディアが「同国の都市テルアビブで爆発音が聞こえた」と報道。

内容的には以下の報道になります。

https://jp.reuters.com/world/mideast/C4TMO4XWVRLWDMZKG2VJTLUYKU-2024-08-13/


この影響でドル円が失速することになります。


そして米国の要人発言が入ります。

【ボスティック米アトランタ連銀総裁】

  • 利下げは近づいている。もう少しデータを見たい

  • 今後数カ月で経済が正常化すると期待

  • 景気後退(リセッション)は予想していない

  • 経済が予想通り進展すれば年末までに利下げも

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-08-13/SI6537DWLU6800


データをもう少し見て、利下げの指示をしたいということで、慎重であることに変わりはありません。

併せて、「いったん利下げを始めた後で、振り返って利上げを再開するようなことは実に不都合だ」と発言します。


マーケットは現在9月FOMCで「0.5%利下げ」の比率の方が高くなっている状況。

まだ50%なのでどっちに転ぶかはわからない状況です。

まだこれからの経済指標のスケジュールで動く可能性もあるので、鵜呑みせず対応していきましょう。


ちなみに次回FOMCまでの重要な経済指標スケジュールは以下になります。

  • 雇用統計(8/2)→終了

  • 米CPI(8/14)→本日

  • ジャクソンホール会議(8/22-24)

  • 雇用統計(9/6)

  • 米CPI(9/11)

  • FOMC(9/18)


そして昨日の米株価の動きは以下になります。

昨日のPPIを受けて金利低下となり、株価は上昇することになりました。

ヒートマップを見るとわかりますが、全体的に上昇するも特にテック系が大きく上昇します。


本日の指標&要人発言


経済指標

  • RBNZ政策金利&声明発表

  • 英消費者物価指数&【コア】

  • 英生産者物価指数

  • 英小売物価指数&【コア】

  • 米CPI(消費者物価指数)

要人発言

  • オアRBNZ総裁の記者会見


上記になります。


本日は英国の経済指標が発表されます。

そして米国に関しても、現在ではメインになっているCPIになります。

本日は各国の物価に対する経済指標が発表されますので注目ですね。


米国のCPIに関しての予想は以下になります。


【米CPI(消費者物価指数)】

  • 前月比:予想+0.2%(前回-0.1%)

  • 前年比:予想+3.0% (前回+3.0%)

  • コア・前月比:予想+0.2% (前回+0.1%)

  • コア・前年比:予想+3.2% (前回+3.3%)


本日もよろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?