2024年06月28日の見解
昨日の為替相場ですが、ドル円は50pipsという細かいレンジを推移します。
米国経済の指標が悪かっただけに米長期金利は低下することになりますが、円も弱かったのでドル円はNY時間から再び高値を狙いにいくような動きを見せます。
しかし、高値は更新せず引ける形となりました。
米株価に関しては、マチマチな動きとなり、そこまで大きく動くようなことはありませんでした。
では昨日の流れをまとめていきます。
昨日のドル円は東京時間から前日の高値を更新できず、一旦の利食いが入り下落することになります。
しかし、160.300円付近で下落は止まることになり底堅い展開に。
意識されていた160.200円付近(プラザ合意の戻り高値付近)は逆にサポートされるような形となり、結局1日通して推移することになります。
欧州時間には若干戻りはあったものの、材料があったのはNY時間からになります。
【米新規失業保険申請件数】
予想23.6万件 結果23.3万件(前回23.8万件→23.9万件)
継続受給者数:予想182.3万件 結果183.9万件(前回182.8万件→182.1万件)
【第1四半期GDP【確報値】/個人消費【確報値】】
第1四半期GDP:予想+1.3% 結果+1.4%(前回+1.3%)
個人消費:予想+2.0% 結果+1.5%(前回+2.0%)
【耐久財受注&【除輸送用機器】】
前月比:予想-0.1% 結果+0.1%(前回+0.7%→+0.2%)
前月比・コア:予想+0.2% 結果-0.1%(前回+0.4%)
まずは米新規失業保険申請件数になりますが、強い数字が出るものの継続受給者が増えている現状です。
前週に比べ新規の失業者は減ったが、前週から働けていない人が増えている状況なので、労働市場はよくない傾向ということです。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-27/SFQO9XDWLU6800
そして第1四半期GDPの確報知に関しては強い数字だが、個人消費が落ちています。
GDPに関して2023年はすごく経済が強かったのですが、「モノ(青の棒グラフ)」が落ちている状況で、あまり経済はよくないように見えますね。
そして米国は個人消費の国なので、ここが落ちているということは、景気が悪いのではないか?という解釈になります。
昨日の米経済指標を見る限り、FRBが「higher for longer(より高く、より長く)」というスタンスと、長引くインフレが影響することで、やはり景気は悪くなってきているのではないか?という見方が強まっている状況ということですね。
もし本当に景気が良くない状況が続いてくると、年内利下げ回数の変化が出てくるかもしれないので、そのような観測が強まった印象です。
この影響を受け米長期金利は低下はするも、「円」も弱い状況だった為、底堅い動きとなりました。
そして米株価に関しては以下になります。
マチマチな動きとなりました。
本日の指標&要人発言
経済指標
英第1四半期GDP【確報値】
英第1四半期経常収支
独失業率&失業者数
米個人所得/個人支出
PCEデフレーター/PCEコア・デフレーター
ミシガン大学消費者信頼感指数【確報値】
経済指標
バーキン米リッチモンド連銀総裁
ボウマンFRB理事
デイリー米サンフランシスコ連銀総裁
上記になります。
本日は月末・期末、そして上半期の最後の日という節目の日になります。
経済指標に関して注目はやはり「PCEデフレーター/PCEコア・デフレーター」になります。
結果次第で動くのと、月末要因での動きが入ってくること、そして30日のフランス総選挙などが控えているので、念の為持ち越しはしないほうがいいと思います。
こちら本日は様子見でいきたいと思います。
よろしくお願いします。
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