2024年08月13日の見解
昨日の為替相場ですが、ドル円は午前中から上昇しますが、頭が重たい展開が続き、「往って来い相場」となります。
中東情勢の報道など、引けベースで148円台に乗せるのが難しい展開です。
では昨日の流れをまとめていきます。
東京市場は休場だった事もあり、ドル円は静かに上昇していく流れとなります。
特に材料があったわけでは無いのですが、ここ2週間で急激に下落したことによる調整相場として147円台を推移しております。
欧州時間でも、欧州株価・米株価そして米長短期金利の上昇背景を受けて(ドル円)上昇していくわけですが、148円台に突入した時は円売りが再度増え出したような値動きが出ました。
しかし8/7の高値付近(147.900円)でヒゲをつけると、そのまま失速することになります。
中東情勢
要因は中東情勢の「イランは24時間以内にイスラエルを攻撃する可能性があるようだ」との報道が流れます。
この報道を受け、一気に失速する流れとなりました。
米国曰く、「イランによるイスラエル攻撃の可能性一段と高まったと認識」と発言しております。
米国の複数の当局者がこのような発表をする時は、「何かしらの情報を掴んでいる可能性が高い」ので、現実に「大なり小なり」起こることが多いと思っています。
この影響で原油も76ドル台から80ドルまで上昇することになりました。
原油15分足チャート
そして昨日はニューヨーク連銀の調査が発表されました。
【ニューヨーク連銀消費者調査】
1年先のインフレ期待:結果3.0% 前回3.0%
3年先のインフレ期待:結果2.3% 前回2.9%
5年先のインフレ期待:結果2.8% 前回2.8%
結果的には、3年先の期待インフレが落ち込んでいる状態です。
そして、今回の調査で明らかになったことは「米消費者の支払い延滞」に関することになります。
消費者が債務の最低返済額を滞納する予想(確率)は平均で13.3%に上昇しました。
以前から掲載している通り、「雇用や景気」にもFRBは着目している事もあり、このような調査は注目されています。
そして今週の経済指標では木曜日に「小売売上高&【除自動車】」や「新規失業保険申請件数」の発表が控えています。
今までは「CPI・PPI」が注目されていましたが、今後は「雇用(労働市場)・景気に関する経済指標」が注目されていきますので、この辺りの経済指標は要注意です。
そして米株価指数はマチマチな動きになります。
本日の指標&要人発言
経済指標
英失業率&失業保険申請件数
独ZEW景況感調査
欧ZEW景況感調査
米PPI(生産者物価指数)
要人発言
ボスティック米アトランタ連銀総裁
上記になります。
本日は英国雇用統計や米PPIが控えています。
英国は前会合で僅差で利下げに踏み込んだわけですが、今回の雇用統計の結果で、さらに「利下げ」が織り込む可能性もあるので、ここは結果次第で動く流れになると思っています。
そして今回は先に米PPI (生産者物価指数)の発表を控えています。
物価が落ち着いてきていることはFRBの反応を見る限り、以前ほどではないと思いますが、軽視してはいけない経済指標に違いはないので注視していきましょう。
本日もよろしくお願いします。
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