ドレーンが抜けた。切除痕の経過(わたしだけの乳がん物語 #18)
2023/9/11(月) 入院6日目:ドレーンが抜ける、明日退院
恒例の朝LINEで家族と話していても、ドレーンが入っている部分の痛みとかゆみが酷く、そろそろ限界に…という感じだったけど、朝の回診で抜管と明日退院の許可がおりました。ヤッタネ!
先生の引っ張りますよーの合図とともに、右胸の周りを囲むように長いチューブが入っていたのを、ズルズルと抜いていく感触だけある。抜けた穴にテープとガーゼを貼って処置終わり。きつく締めていたブレストバンドも外し、痛みもかゆみも無くなってさっぱり。ドレーンポシェットも無いからベッドの上でも動きやすい。
先生たちが退室した後、ドレーンが取れた体をまじまじと観察してみた。いろんな角度から写真を撮ったけど、術後すぐより黄色く変色していて、腋の付け根のぷよぷよは健在。ドレーンが抜けたら変わると期待していたけど、抜管しても抉れているのは変わらなかった。切除というより、なんか事故にでもあって右胸が吹き飛ばされたみたい。手術翌日に見た時より衝撃があった気がする。これが全摘の現実なんだなと思った。
夫にドレーンが抜けて明日退院になったことをLINEで伝え、朝ごはんを食べていたら涙が出てきた。術後の胸を見て初めて泣いたと思う。涙がぽろぽろ止まらなかった。泣きながら食べたふりかけご飯の味は絶対忘れないだろうな。
と思いつつ、人間てやっぱり忘れてしまうし、この喪失感やショックも時間とともにやわらいでいくのだとも思える。46年生きてきて、どうにもならない悲しさなんて何度もあって、その度に忘れるという経験をしてきたから、そこまで心配していない。悲しみにくれるようなことにはならない。
屋上庭園でその後の人生を考える
お昼ご飯前にチャイルドサポートの方が病室を訪ねて来てくださった。前回お話を聞いていただいた方とは別の方だったけど、「Aくんその後どうでしたか?」と。なんてタイムリーな。前回の面談でいただいたアドバイスをもとにちゃんと説明できたことを報告しつつ、昨日の事件も報告した。もはや聞かれた際のシミュレーションはやっぱり大事だねという話になった。
看護師さんから退院にあたっての手続きや、薬剤師さんから退院後の薬の処方など説明があった。ドレーンが入っていた穴のガーゼはテープとなり、入院中初めての全身シャワー解禁。両腕をしっかり上げて頭をガシガシ洗った。
さっぱりして17:00過ぎに屋上庭園に。コンビニで買ったアイスコーヒー片手に、綺麗な夕暮れの空やうろこ曇をひたすら写真におさめた。そしてベンチに座って、これからのことを考えた。
術後4日目の全摘の写真
あくまでも自分の記録用としてアップするのだけど、やっぱり自分の胸だし、不特定多数の方に見られるより、情報として必要な方に参考にしていただきたく有料としました。
参考までに、わたしの体形は身長159㎝・体重45㎏、胸のサイズはBかCの70~75です。
今回は洗面所の鏡に写した姿と自撮り姿とで、左右が反対になっています。色味は加工していません。
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