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田舎の少年はいかにして沼にハマったか vol.7

【ここまでの記事はこちら】
田舎の少年はいかにして沼にハマったか(まとめ)

【前回までのあらすじ】
インドに向かったはずが山手線に6時間乗っていたことに気付いた貴志少年はこのままでは進まないと一念発起、もう一度御徒町に戻り寿司を食べに行く。そこの大将のスカウトにより見習いの寿司職人としての新たな一歩を歩み出した。持ち前の味覚センスであっという間に期待の寿司職人に登りつめるも少年の味にケチをつける男が。その男は寿司界において禁じ手となった「小手返し」を使う。勝てるのだろうか、こんな男に…

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大槻ケンヂさんのインタビューはオレの興味を惹くものばかりだった。
あぶらだこ、トランスレコード、YOB2…
しかし片田舎の中2が入手出来るようなシロモノでもなさそうだ。
そんなある日オーケンさんはオールナイトニッポンのパーソナリティを1日つとめた日があった。
もちろんエアチェック、カセットに録りつつ聴いていると「KING CRIMSON」の話が出て来た。
そして流れたのは「21世紀の精神異常者」。

ぶっ飛んだ。

すぐに沼津駅北口のレンタルショップ「タイムストーン」に借りに行く。
オーケンさん曰く、どうやら「三大名盤」というのがあるらしい。
「クリムゾンキングの宮殿」「RED」「太陽と戦慄」を借りてそれらをリピートしまくった。

そしてある日、別のタイミングでタイムストーンに行ってあれこれ見ていると、とあるCDが目に止まった。

「あぶらだこ」

俗に言う青盤ってやつだ。
っていうかあるんかい。

もう居ても立ってもいられずにレンタルし、家に帰ってカセットにダビングする。

ぶっ飛んだ。

もう猟奇を煮詰めて不気味さを突き詰めたようなサウンド。
これもダビングしたテープを聴きまくった。

というかタイムストーン、凄いな。

そこで出会ったのは原爆オナニーズ、赤痢、恐悪狂人団などなど。
嗚呼、どうやらここはとんでもなく偏ったラインナップだった。
これは良くないよ。
中二病真っ只中の少年は偏るよ。

そしてタイムストーンであれこれ借りまくる日々の中で、あるCDが目に止まる。

「…ハーレム野郎?」

続く


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