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「花降る空に不滅の夜を」a flood of circle(2023)

 2/9の東京キネマ倶楽部のチケットを取っているのでセトリを覚えるために今から予習をしている。ソノダマンが来るとにらんでいるが、ソノダマンだって人間だ。体調不良や冠婚葬祭があるかもしれないし、裏(当日の別のライヴ)が強いかもしれない。チケットもまだ残っているという事で、あれですかね。確定申告とか決算に向けてみんな忙しい?ソノダマンほど速く完璧な仕事はできないが、欠席の可能性もあるなら私のレポの意義も多少あるだろう。予習を続ける。

 しかしソノダマンはすごい。仕事をしながらあのレポに発揮される体力と記憶力は尋常じゃない。どういう風にできているのだろう。音楽語りたいけど語れる友達全然いねぇ民としては、直接会って世間話の一つでもしたいのだが、簡単には会えない仕組みになっているらしい。私と同じくどういう風にできてるのか直接聞きたい人たちは沢山いると思うが、本人もそんな事聞かれてもねぇ…、である多分。 

 ちなみに私は仕事をしながら社会人学生をしているのだが、提出するレポートを書くためにパソコンを立ち上げ、その流れでnoteへ向かうようになっている。noteを始めてから立派な現実逃避ルーティーンを確立した。怠け者の社会人学生は稀有な存在だ。我ながら希少種として誇らしい。言い訳するとどうも勉強というものと強迫観念を切り離せないのだ。強迫観念の代償に明晰な頭脳が手に入っていたらまだ良いのだが、大した頭でもない事が手に負えない。今すぐ中退してその学費を全てライヴ代に注げ込めソノダマン2号を目指せ、と思うのだがチキンの私にはそれができない。

 このページを開いてくれた人はおい、フラッドを書けと思っただろう。その通りだ。ライブでこのアルバムの曲を聞いてみたいと思った。人類愛よりも目の前の失恋、戦争よりも身近な人間関係、アートよりも自己啓発、不安定な自己評価。2000年代初頭に青春パンクとしてモンパチ始め多くのバンドでそのような内容が歌われたが、このアルバムの歌詞はそんな青春パンク感がある。

 「俺の夢を叶えるのは俺しかいない」「本気で叶えたい夢ならば どんなに遠くても進む限り近づく」このような歌詞をz世代が聴いてどう思うのだろう。わからない。z世代にもストイックに生きている人もいれば、のんびり生きている人もいるだろうから一括りにできない。しかし概してこれらの歌詞が刺さるのは佐々木亮介と同世代の人たちではないだろうか。少なくとも提出しなければいけないレポートをほったらかし、この音楽はどこが素晴らしいのか言語化してみようと真剣にパソコンを見つめている同世代の人間には割と刺さる。ライブで聴けたら何かを思い出して真面目な社会人学生に生まれ変わる気がしたりもするのだ。

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