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SBTっていろいろ言うけど何?

ここまででSBTってところどころ出てきました。
SCOPE1とかSCOPE2で排出ガスを測定しないとだめだからこれでやりましょう。みたいな文脈だっと思いますが、そもそもそれはすべて上のタイトルイメージがスタートです。
これは結構わかりやすいのですが、パリ協定があり地球の温暖化を2℃までに抑えよう、いやいやそれはちょっと無理があるぞ現実的には1.5℃くらいにしといた方がいいだろう、というせめぎあいのようなものがあり、その真ん中くらいは必須でやろうね。ということになりました。
この辺は資料を見ても頭が痛くなるくらい格式の高い資料なので、私を含めて一般人が読んでもためにならないと思います。なのでざっくりした理解で十分だと思います。

提唱してる団体は上記の団体です。興味のある方はググってください。それぞれはESGに対してたいへん努力を続けている団体です。
この人たちが「お墨付き」を与えるためには、やってもらわないとならないことがあります。それが「SBT」への取組です。
資料には

環境省資料より抜粋

つまり、SBTをやっていればステークホルダーに分かりやすくアピールでき、結果としてディスクロージャーが進み透明性が高く、多くの投資家の投資対象となり得る企業と認められます。
世界的にESG投資のような環境などにセンシティブな企業に投資をして、リターンを得たい投資がが増えていますから、企業価値をためることに直結することになります。

環境省資料より抜粋

その企業価値の目安としてCDPの得点というものがあるそうです。

環境省資料より抜粋

そのため上記のような錚々たる企業がSBTの認定を受けたり、コミット(認定受けますよ)と宣言しています。
この流れはどんどん加速していて、東証のプライムへ上場する会社はこのような動きを進めていきます。

環境省資料より抜粋

そしてそのSBT認定を受けるためには「サプライチェーン排出量の削減をしなければなりません。
上図がサプライチェーン排出量の概念図です。
自社が排出するCO2はSCOPE1と2です。SCOPE1は自社が燃焼などをして排出するCO2です。SCOPE2は購入したエネルギーが元のところ(発電所とか)で排出したものです。ほとんどは電気です。
そのSCOPE1と2の考えは同じで、上流と下流でもそれを把握して合算することで、SCOPE3が初めて把握できます。つまりサプライチェーン全体で排出量を共有することが必要になります。
そのため、SCOPE3を把握する企業との取引があり企業は大企業でなくても、東証プライムに上場しなくても、排出量を把握しなくてもなりません。
また、サプライチェーン全体でサプライチェーン排出量を削減することが前提ですから、大手企業の取引条件にCO2の削減が入っても、驚くことではないと思います。むしろ、大手企業としてはCO2削減を視野に入れいる会社との取引を拡大する方向に考えるのが自然だと思います。
中小企業の方が脱炭素への取組がシビアに生命線になる時代のようです。

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