『急に具合が悪くなる』を読んで感じたことなど

『急に具合が悪くなる』を読んで、何かを選ぶこと、必然と偶然、人と出会うことについて、など色々考えていた。
この本は1月に初めて読んでいたけど、今日また読み返していた。


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先のことを考えて心配したりする、リスクを避けようとする、安心や確実性のもとに立っていたいと思う、のは自然なことだと思うけど、
先のことを考えすぎて身動きが取れなくなってしまうことがあったり、そういうことを気づかないまま、窮屈な気持ちでいることが、ほかの可能性をあきらめてしまうことになるになるのかもしれないと思い、そういうことが悲しいというか、想像して、悲しかった。

今をもっと大事にしたいと思ったのかもしれない。先のことを考えるとしても、今の自分の気持ちというか、今を楽しむ気持ちを持っていたいし、今の状況や周りの人のことをもっと大切にしたいというか、見失いたくないなと思う。


選択について、
生きていたら、自分でその都度その場で選択していかなくてはいけないことばかりなんだ、ということは最近になって気づいたというか、感じてることなのかもしれない。
どうしたら良いのか、と考えることが多いけど、
良いってなんだろう、どっちが良い、とか本当にあるのかな、とも思う。


こういう自分がこの選択をした、ってことではなく、選択することを繰り返すことで自分が形成されていく、というようなことが第10便の中に書いてあって、その言葉が好きだった。

何回も選び、進むことを繰り返すことで、自分を形作っていく、
選んだことの一つ一つが良い選択だったかどうかなんて、振り返る場所や時期によっても変わってくるだろうし、良いか悪いかのどっちかだけというものでもないんだろうなって思った。


人と出会うことは、偶然で、その先のことは不確実なことばかりなんだと思う。

それでもその不確実さを受け止めること、本の中に出てきた言葉だと、「共に踏み跡を刻んで生きることを覚悟する勇気」を持つこと。

たしかに、と思うと同時に、それってけっこう難しいことだなとも思う。そういう勇気、持てるときって来るのかな、と思ってしまった。

ちょっと不安になってしまったけど、先のことを心配して、今を見失ってしまうのもなんかな~って思うしさっきもそんなこと書いてたし。


分からないことが多すぎる、と嘆くのではなく、
分からないことしかないんだということ、予想できることなんてないし、
分からないことばかりの状況のなかで、選んで、決めていくしかない、というか、それがもう普通なことなんだと思っていられれば、少しは先のことを考えて心配することも少なくなるというか、もう少し自分を信じられるようになるのかなと思う。


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今年の1月に、初めてこの本を読んだ日にノートにメモしていたこと:

「人に頼りすぎず依存はせずに、でも出会いは大切に、少しずつ関係を築いていきたい。本を読んで、音楽を聴いて、言葉を受け取って、新しい言葉とか人の優しさに触れることで、自信というか、自分を認めてあげる確かさみたいなのをちょっとずつためてる、というか少しずつ蓄えて肥やしている。少しずつその確かさを蓄えることで、不安定な不確実性に向かい合ったり追いかけられたりした時に、ぐらぐらせずに流れに身を任せて何となくやり過ごせるのかもしれない。
不安なこととか自分ではどうしようもできないこととか、心をむしばんでくるものとかあるとしても、それに対して不安に思ったり落ち込んだり、何かもう嫌~って思っても、そういう自分をそのまま受けとめ、かつ、あたためて、でも別にどうにかしようとせずにそういうことだと受け入れる。」


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数か月前にノートに書いてたことをもう一回読むことで、少し前の自分の言葉に励まされるというか、ちょっと元気をもらったような感じがする。
だからこのnoteも、ノートやスマホのメモにも、自分の思ったことを残しておくのは後から読み返せるからいいな、と思う。

まあでも考えすぎることもほどほどに、
分からなくなったら一旦立ち止まって、休んで、そこからまた考えればいい、と思うようにしようと思う。