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続・豚肉石【お出かけレポ】


昨日の続きです。


昨日は一関市東山にある「石と賢治のミュージアム」に行き、スタッフの方に言われるがままに施設の紹介動画を見せられたところまで書きました。


動画が始まる前、スタッフの方は「終わったらお声がけくださいね」と言って去っていきました。


他にお客さんはおらず、勝手がわからないので、グスコーブ鶏の私はとりあえず動画が終わったあとに再び受付に行きました。

(グスコーブ鶏については昨日の記事参照)


すると、「館内の簡単な説明と、スタッフしか操作できない部分があるので先にご案内しますね」ということで、またスタッフの方の説明が始まりました。


このミュージアムでは、初めて来た人には手厚いガイドが付くようです。

(昨日の記事で書くのを忘れましたが、初めて来たかどうかを最初に聞かれました)


服屋で店員さんに話しかけられたくない人や、美容院で施術中に美容師さんと話したくない人にはキツイかもしれません。


でも、断ることもできると思うので、断るのが苦手な人は事前に心して行くといいですね(何のアドバイス)。


ちなみに、"スタッフしか操作できない部分"というのは、暗い部屋で鉱物に紫外線を当てて変化を見る装置でした。


天然のものとは思えない、鮮やかな色の数々がとてもきれいでした。


そしてようやく「ごゆっくりどうぞ」と言われたグスコーブ鶏は、自分のペースで館内の見学を始めました。


宮沢賢治って石が好きで、農学校に進んだのもどうやらその関係だったんですね。


農学校を出ているのは知ってたけど、そこまでは知らなかったです。


というか、宮沢賢治ってとりあえず「童話を書いた人」で、あとは岩手の人っていうくらいの認識しかないです。


だからこのミュージアムがあると聞いた時も「?」でした。


でもこんなに立派な事実があって、この土地をきっかけに「グスコーブドリの伝記」という名作も生まれ、この町には本当に素晴らしい遺産があるのです。


私は「何で車で1時間くらいの場所で育ったのに知らなかったのか」と思いました。

そしたらグスコーブ鶏にならずに済んだのに!


だけど、いくら近くてもやっぱり県が違うと情報が全く入って来なかったりするし、そういういろんな条件によって今まで縁がなかったのかもしれません。


また、館内には町内から出土したというアンモナイトや三葉虫の化石も展示されていました。


アンモナイトに至っては国内最古と言われているらしく、仮に宮沢賢治が来なかったとしてもこの町はすごい歴史を持っていることになります。


三葉虫とかって、子どもの頃はテストで点を取るためだけに嫌々覚えたという感じでしたが、大人になって見ると「ええ〜!すげえ!」って思うものですね。


このミュージアムは宮沢賢治関連で昭和初期の写真や資料が展示されていたりもするし、宝石に使われるキラキラな石もたくさん見れるしで、私の興味分野にすごく合っていました。




あと、館内の奥には宮沢賢治の研究資料とか参考書籍などが置いてある部屋もありました。

何でか知らないけど、「暮しの手帖」も創刊号から50号くらいまでありました。


創刊号だけ少し読んでみましたが、小さめの字でたくさんの情報が書かれていて、これ一冊家にあったら昭和30年ごろの主婦の生活がより充実したんだろうなと思いました。


しかも、表紙の裏に「こんなワクワクする雑誌を作ってしまいました」っていう編集部からのメッセージも書いてあって、色褪せた紙とインクからでもその勢いが伝わり、こっちまでワクワクした気持ちになってしまいました。


時間が許すならじっくり読みたかったです。


ちなみに、館内は全て撮影OKと受付のところに書いてありましたが、私はほとんど写真を撮りませんでした。


今でこそそういう施設やイベントが増えてきましたが、私はあんまり撮ろうと思わないタイプです。


やっぱり展示物ってその場で見るのが一番で、その時の気持ちも含めて自分の記憶に収めるのが良いような気がします。



でも今回、一枚だけどうしても写真に残したくて撮りました。



豚肉石。

本当に豚肉にしか見えません(笑)


ネーミングがもう少し何とかならないのかと思うけど、これ以上に的確な例えは見つかりません…


石や山などの大地は、豚を切ってその肉を見たことがないはずなのに、なぜこんなものを作り出してしまうのか。


面白すぎました。


私はこのミュージアムに誰かと来るなら、豚肉石で小一時間笑える人がいいなと思いました。


しかもこの豚肉石、物販コーナーにもありました!


大きさはだいたい15×5×5センチって感じでデカすぎないし、値段も3,500円くらいだったのでちょっと惹かれましたが、でもこれを買ってどうするんだろうと思うと手が出ませんでした。


文鎮にするくらいしか使い道がないです…


でも今考えたら、買って玄関に飾ったりしても良かったかもしれません。


石って種類によって厄除けや開運などの効果があるから、豚肉石も調べたら一応何かしらのパワーがあるようだったし…


何より玄関を開けて豚肉が置いてあったら面白い(笑)


でもこの時は豚肉石の購入は「無し」としか思えず、私は代わりにすごく綺麗だな〜と思った石を買いました。


これもどうすんのって言われたらよくわからないですが、小さいし良いかなって…


物販コーナーでは、私のようなグスコーブ鶏が「あら可愛い」って気軽に買えそうなものから、鉱物マニアの方とかが買うんだろうな…と思うようなマニアックな石までいろいろありました。


なんと、30,000円くらいする石もあってビックリしました!(◎_◎;)



会計を済ませると、受付の方に「石砕工場の跡地もよかったら見ていってくださいね」と言われたので、ちょっと行ってみました。


実は来る時、これの前を通ってきたんです。


中も一部入れるようになっていました。


しかし薄暗くてめちゃくちゃ寒くて、「コウモリが出ます」とか書いてあったりもして、一人では怖くて一瞬しか滞在できませんでした…


町内は、他にもこのような建物が点在しています。


私の地元と同じような田舎なのに、景色が全然違います。


とても新鮮な気持ちでした。



そしてこのあとカフェに行ってランチをしたので、明日その話を書く予定です(まだ続くんかい)。

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