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いそいで、労災二次健康診断の案内をしないと・・・
今年も労災二次健康診断に該当してる、大丈夫かしら…。
あれ、すでに健診日から3ヶ月近くたってるんだけど…?
いそがな!
さて、労災二次健康診断は
健康診断の受診日から3ヵ月以内に申込む必要があります。
やることリスト
①社員のくまさんへ、労災二次健康診断を受診するか確認する
②社員のくまさんが受診する場合は、二次健康診断等給付請求書を作成・郵送する
③労災二次健康診断を受けられる病院を検索する
④社員のくまさんに、労災二次健康診断を受けられる病院へ連絡・予約してもらう
⑤社員のくまさんから病院へ、健診結果と二次健康診断等給付請求書を提出してもらう
ひと仕事終わって、ほっとしたところで、くまさんが、何の項目に引っかかったのか見てみよう。
労災二次健康診断は、定期健康診断の結果が、下記①~④の検査項目すべてに「異常所見」がある方が対象となります。
①血圧検査
②血中脂質検査
③血糖検査
④腹囲またはBMI(肥満度)測定
ふむふむ、脳・心疾患との関連が深い項目ですな。
くまさん、一つの項目も漏らさんと、すべてに該当しとるがな…。
労災二次健診は、労働者の業務上の事由による脳・心臓疾患の発症を予防するため、平成13年から労災保険で給付が始まりました。(費用:労働局負担)
従業員の意思による任意健診ですが、事業主と一体となって受診勧奨に取り組む事で、職業生活を健康に、安心して働く事が出来るものと考えおります。
https://www.urasoekenshin.com/rousai/index.html
(浦添総合病院 健診センターさんのHPより引用、一部修正)
保険給付が始まった平成13年は、脳・心臓疾患の認定基準の改正があった年だったと思います。この改正は、業務によるストレスや過重な負荷により、脳・心臓疾患等を発症されたり、過労死や過労自殺された方の労災認定に関連していたはず。
うちの会社は、過労死を疑われるような働き方はさせとらんがな!!
はい、そんな心配は不要です。
該当者がいる場合は、労災二次健康診断等給付をご案内しましょう。
自己負担なしで(費用:労働局負担)、下記の検査と指導を受けられます。
労災二次健診(脳血管及び心臓の状態を把握するための検査)
空腹時血中脂質検査
空腹時血糖検査
HbA1c(一次健診で受診している場合は該当しません。)
負荷心電図又は胸部超音波検査(心エコー検査)
頸部超音波検査(頸部エコー検査)
微量アルブミン検査
特定保健指導(二次健康診断の結果に基づき、脳、心臓疾患の予防を図る為、医師又は保健師の面接により行われる保健指導)
・栄養指導 - 適切なカロリーの摂取等、食生活上の指針を示す指導
・運動指導 - 必要な運動の指針を示す指導
・生活指導 - 飲食、喫煙、睡眠等の生活習慣に関する指導
▼労災二次健康診断が受けられる病院を調べる方法
社員の住んでいる都道府県の労働局HPの検索バーに「指定医療機関名簿(二次健診)」と入力する。※受けられる病院が少なく不便かもしれません。
最後に、ここで少し復習を…
健診後のサポートとして
保険者(国民健康保険・健康保険)が行っている特定保健指導は、仕事とは関係ない生活習慣病の改善・メタボ予防が始まり(費用:保険者負担)。社員だけではなく、その扶養者や、国保の方も対象なので、間口が広い。
国が行っている労災二次健診は、過労死予防から派生している(費用:労働局負担)。社員、かつ、死の四重奏といわれる4項目すべてに該当する方が対象なので、数としては少ない。
会社が行うのは、医師の意見聴取(事業主義務)など。これは安衛法で定められている。
終わり
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