衝撃的な漫画を読んだ

「ケーキを切れない非行少年たち」「子供を殺してくださいという親たち」を読んで、自分の中の価値観がかわるレベルの衝撃を受けた。ずっとフアフアした感じを引きずるのは非生産的なので、ここでちゃんと言語化して結論を出したい。自分が何を感じてどう考えてもどう結論するのか。世の中には、努力じゃどうにもならない現実がある。そんなことは当たり前のことだし、それらをいかに無視して変えられる部分にエネルギーを注ぎ込めるかが大事なんだけど、僕はこの漫画を通して、具体的に何がどうどうにもならないのかを掴めたんだと思う。自分の軸を持っていない人たちの末路。いや、末路なんて生ぬるい話じゃない。連鎖するんだ、この不幸は。親が不幸なら子供も高確率で不幸になる。例外はもちろんあるが、この場合例外は例外でしかなく、それはどこまで行ってもマイノリティの話でしかない。マジョリティが不幸なら、マイノリティが幸福であることなんてむしろいい具合のコントラストにしかならない。最悪のコントラストだ。仮に僕なら彼彼女らを救えるだろうか。どんな言葉をかけるだろうか、どんな行動をするだろうか。そんなことを考えてる自分の自意識過剰さと自信過剰さを少し気持ち悪いなと思う。そんなことする気はないくせに、そんなモチベーションはいうほどないくせにだ。なんで、僕の周りにはそういうどうしようもなく不幸な人がいないのか。多分、蓋がされていて見えないだけだ。いないのではなく、隠れて見えない。本当に弱い人間は本当に不幸な人間は、観測すらされない。助けを呼べない。声を出せない。手を伸ばせない。生きようと思えない。死んだ方がいいと思っている。生存本能がぶっ壊れている。そうかんがえると、むしろ、このまま野放しにしておいた方がいいのかもしれない。いや、彼彼女らは最悪の場合周囲に被害をもたらす可能性がある。放置はダメだ。死んでもいいやつほど怖い存在はない。放置もダメ、放置しないにしても明確な対処法がない。明確な対処法があれば、そういうのが科学の力で確立されればいいのか?全員が自分の人生の主人公になれれば、それはいいことなのか?いいこと、悪いこと。そういう曖昧な尺度がダメなんだ。世界はただそうあるだけ。

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