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やはり彼らは私のBlue Spring

나는 내가 꼭 멋진 동화 속
주인공인 줄로만 알았어
짧은 역경 뒤 결국엔 승리
그 후로 오래 행복했었대
그렇게 생각했던 내가 stupid
알고 보니 정답은 없는 현실

ー僕は自分が絶対童話の中の
 主人公だとしか思っていなかった
 短い試練の後、結局は勝利して
 その後幸せに暮らしましたとさ
 そう考えていた僕が馬鹿だったよ
 後になってみたら正解なんてない現実

Happily Ever After より

Happily Ever Afterの歌詞を聞いた時、「これは私自身のことを描いた曲なのではないか」、正直そう思った。
あまりにも自分の感情に近い思いを綴った歌詞に思わず泣きそうになったこともある。

私は昔から楽観的で、全てに幸せを感じながら生きてきた。天気が良いだけで周りが輝いて見えたし、その時の気分に合った音楽を聴きながらまるで自分がドラマや映画の主人公になったかのように晴れ晴れとした気持ちになったこともある。
一言で表せば「僕のDrama」状態である。

でもいつの日か周りと比べてできないこと、何かに失敗することが増えてきて、マイナスな自分イメージだけに目が止まり、自己嫌悪に陥ってしまう私がいた。
そんな時に出会ったのがTXTで、943を始めとする「現実逃避」を歌う曲に多く救われてきたのである。


しかし、コンセプトの変化とともに2023年、TXTの曲は新たな語り掛けをし始める。
それがまさに、FREEFALLに収録されている曲に多く現れる「苦しみは苦しみとして受け入れ、別の道、別の幸せを探して歩んでいこう」という「乗り越え型」の歌詞である。

当時の私にとってこれは衝撃だった。
今まで受け入れ難い現実から目を逸らし、逃げても良いよと手を差し伸べてくれていたのに、これからは味方では無くなってしまうのか?
今までのTXTの楽曲らしい生き方は否定されたのか?

しかし、よく考えてみれば逃げ続けることは正解ではない。現状を受けいれ、より高みを目指すことだけが、自己成長なのだと。

自分は主人公ではない。全てが上手くいく訳じゃない。辛いことだってある。でも、そんな生活の中で小さな幸せを見つけることが本当の幸せでは無いのか。

Happily Ever Afterの歌詞は、自分を主人公だと思いたいという「嘘の楽園Never Land」との別れを助長し、より成熟した考え方を持つきっかけを与えてくれた気がする。



導入のつもりが、かなり書き綴ってしまったところで本題に移りたいと思う。
こんなかんなで「僕のDrama」状態を脱した私。
しかし、ACT:PROMICE 東京ドームでの2日間を通して、「僕のDrama」でもなく「君のDrama」でもない新たな感性を獲得できたのだ。
それがまさに一言で表すと「僕たちのDrama」状態である。

今回東京ドーム公演は2日間連続で参加させて頂いたのだが、1日目も2日目も、もう二度と座れないかもしれない素晴らしい席に座らせて貰った。

でも振り返ってみて1番思い出すのは、ステージで輝くメンバーとMOAの盛り上がりと音響、演出全てを五感で感じたあの高揚感である。

今回はセットもソウルコンと同じ、演出もド派手、紙吹雪も多い。
今までどのアーティストのライブにもスタンドにしか座ったことの無かった私にとっては、アリーナで感じたあの臨場感は言葉では表せないほど素敵なものであった。
音楽と自分の見ている光景、炎の熱さ、全てがリンクして、五感全てでコンサートを感じているようなあの感覚は1週間が経とうとしている今でも忘れられない。

でもその時、ふと前にも感じたことのある、まさにDeja vuのような感覚を覚えた。
それが現実を知る前にいつも感じていた「僕のDrama」の感情である。
だが、今回は主人公はトゥバたちであり、広い会場の中のいちMOAの私では無いはずだ。
コンサートが終わってからこの感情の正体について何度も考えてみた。

そこで気づいたのは、「僕たちのDrama」であったのではないか?ということである。
メンバーたちはコメントで「こんな大きい会場に来れたのはMOAのおかげだ」と話した。
しかし、私たちからすれば「MOAとしてここまで応援できたのはTXTのおかげだ」と言いたいところだ。
これはお互いの思いの昇華によって成し遂げられたより高次な相互関係であって、互いがいなければ達成できなかったものである。

そう考えると、この気持ちは、私が東京ドームで見た景色は、あの会場にいた全員が主人公のドラマだったように見えてくる。

自分だけが主人公なんてことは難しいけれど、様々な人が感じる小さな幸せ、日常の感動を集めればここまでの多幸感を感じられるんだな、そう感じた。

TXT、そしてTXTの楽曲は、大人の考え方に変化した私にも子どもの頃に考えたような素敵な感情を思い出させてくれる。
TXTの物語に描かれる子供の頃の夢、約束はまさにこれを体現しているのではないだろうか。

私はこれからもMOAの1人として彼らと共に描く1つの物語、1つのDramaを書き下ろしていきたいと思う。

そしてやはり、彼らは私の青春、Blue Springだ。

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