未来の人類について(最強人間製造工場)

1.遺伝子検査 生まれた瞬間から検査機にかけられ、数値化された遺伝子情報、スポーツや学問・創造に対する適正を割り出す
2.環境付与 割り出された情報をもとに細分化された環境の中から適するものが与えられる のちに本人の意志でクラスの変更が可能 基本的な衣食住やアート、自然があることは共通であり、違いは国同士の文化や価値観の相違のようなもの

平凡な遺伝子を持ったものは、多様な環境が付与される
もとから苛烈な遺伝子を持ったものはそれに特化した環境が付与される
子育てや教育は、環境や遺伝子の特徴ごとにマニュアル化され取り締まられている

僕はその、苛烈な方だった 甘いように見えて、厳しい世界だ すでに遺伝子は数値化されているのだから 今日もこの環境を離れる君に、この環境で一番の成績をもつ僕は言う「残念だよ、君の遺伝子なら、僕にはかなわなかったとしても、もっといいところまでいけたのかもしれないのに」 

私は、やっぱり、こんなの間違ってると思うんだ この環境は私にあってないし、私という人間を正当に評価できていない どれだけ細分化したって、その人に合致するそれを用意するなんて不可能なんだ 私は離れて、「ユートピア」にいくよ 風のうわさで聞いたんだ そこはたくさんの自然があって、一年中春で、たべものも豊富で、一年中何もせず遊んで暮らせる...そんな夢のような場所 なんてったて、そこに行ったほとんどの人はもとの環境へ二度と帰らないほどなんだ

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