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BL 小説家への道 ① 奥深き BL の世界

zoom 会 「あなたの知らない BL の世界」 に参加してみた

先日、某コミュニティのメンバーさんによる zoom 会、「あなたの知らない
BL の世界
」 に参加しました。

知らない世界というわけじゃないので、勝手にオープニングスタッフになる
ようなつもりで “聴く準備” をして臨みました。
それってどこから目線? にならないよう、私のオタク歴と絡めつつレポート
していきます。

私の創作歴

いつからオタクなのかといわれると、もはや物心ついた頃から? という感じ
かもしれません (笑)。

二次創作歴、ありです。
字書きです。
ブランクを挟んで、トータルで15年くらい。
ここ5年くらいは休止中ですが、“足を洗った” などというつもりはなく、
あくまで休眠中です (キリッ)。

アンソロジーへの参加経験はありますが、自分で本 (紙媒体の同人誌) を作る
ことには興味がなく、オン専 (オンライン専門) でした。
よって、出版に際しどのくらいのコストがかかるかとか、採算とれるのかと
いったことに関してはまったくの素人です。

経験したジャンルはおおまかに2つ、つまりジャンル変更は1回。
最初の方はまったくのノーマルで、後の方ではソフトな BL もあり。
(※ ここで “ソフトな” と表現したこと、ちょっと覚えていてね ☆)

二次創作歴の副産物

二次創作を始めて文章を書くことが大好きになったことが、仕事や研究の
役に立っていたりします。
普通は逆かもしれませんが (笑)。

もともと文章を書くことには苦手意識があったのに、二次創作やりたさに
書き始めてみたらあら不思議・書けた! という次第で、今では文章を書く
ことは私が唯一 「誰にも負けない」 と誇れる特技になりました。

会社勤めの時には商品説明とか社内報を書き、その後研究者に転身した後も
学内報とか学会報の記事をよく頼まれて書いています。
最近では3月にとある本の書評を出したのですが、著者さんが泣いて喜んで
くれ、そのファンの人たち、編集者、書店員、他分野の研究者の方たちから
けっこうな高評価をいただきました。
(どさくさに紛れて自慢してしもうた ✨)

BL とはなにか?

改めて BL とはなにかといわれても、「んっ?」 となるところを、実に的確に
よどみなく紹介されていたな~、と感心しました 🎶
意外に知らなかったこともあったし。
(そういやひと昔前には "やおい" って言われてたよね・・・)

私が知っているのは二次創作もしくは2.5次元 (実在の俳優がアニメやゲーム
のキャラクターを演じる、いわゆる実写化)、3次元 (生モノ・・・)、そして完全
オリジナル作品
(一時創作) のうち、二次創作に関してだけだったんだな、と
いうこともよくわかりました。

"BL とはファンタジーである" という前提を頭ではわかっていても、3次元に
近くなるほどリアルな想像が浮かんで脳みそが止まってしまうというか 💧

自分でも書いておいてあれなんですが、正直いって未だに BL に対する萌え
ポイントがなんであるのかがよくわかりません。
私の場合は、あくまで絆とか好敵手関係が前提にあって、必ずしもエロスは
不可欠な要素ではない
んですよね (※ 個人の価値観です)。
ほのめかす程度、ギリギリで止まっている感じが一番好きだったりします。

実際に、それって BL である意味ある? わざわざ BL にする必然性とは?
とツッコみたくなる作品も少なくはないので。
このキャラとこのキャラ大好き! というファン心理が土台にあって ――
からの、このふたりくっつけちゃえ、という気軽さなのでしょうか?

BL を書くためにそのジャンルに参入したり、とにかく何でもかんでも BL に結びつける人、男性同士のエロであればなんでもいいんかい? な人までいろ
いろいて、あまり大きな声ではいえませんけど、スキルが伴ってない作品は
目も当てられない、と思ったりするのであります。
(※ 誰も煽るつもりなんかないので、噛みついてこられてもスルーします)

どういった方向性で、どの程度のものに萌えるかは、本っ当に人それぞれ
なんでしょうね。
それが最もむずかしい問題なわけですが。

潜在するトラブル

  • 著作権・肖像権の問題
    それをいっちゃあ二次創作は不可能ということになってしまいますが、
    特に2.5次元~3次元が関わると、法に抵触する事態にもなりかねない
    ので注意が必要です。

  • おかしな人に遭遇する危険性
    解釈違い
    同担拒否 (※ 3次元に限らず2次元でもあり)、BL は絶許マン
    反対に BL クレクレマン、など、いろいろ湧いてくると思います。
    普通に生活していてもトラブルに遭遇することは避けられませんが、
    なぜか創作が絡む世界には独特の力場が発生するのか、おかしな人の
    おかしな要素が顕在化しやすい
    傾向があると思います 💧
    もちろん、大半の常識ある人は地雷を踏む危険を察知して自分で回避して
    くれるものなのですが、中にはわざわざ近づいてきて地雷だ地雷だと騒ぎ
    立てる人もいるんです (いるんです!)。
    嫌いなもの・許せないものを求めてパトロールしてるんでしょうね。
    どなたかが 「かまってちゃん」 とツッコんでいましたが、まさしく。

    あとは、こういうのを書いてください、なんで書いてくれないのギャー
    ギャーという強要・粘着系。
    これがわりと多いみたいです (数人から相談されたことがあるので)。

  • 炎上
    些細なことが起爆剤になってネットリンチ状態、というのをついこの間
    目の当たりにしたばかりなのですが、タイミングが違っていればあんな
    批判を受けることもなかったのに、わずかなボタンの掛け違いで大惨事に
    なってしまうんだ、と震えました。
    虚偽でこそないものの極めて悪意に傾いたことを喜々としてまとめている
    人が複数いてゲンナリしてしまいました・・・

売れる要素とは?

私の実感では、ジャンルと作風の間にも相性というものがあるように思い
ます。
ジャンルというのは人間の集合体で、集団としての性格、雰囲気を有する
ものであり、縄張り意識が強く排他的で新参者にきびしいところもあれば、
フリーダムでオールオッケーなところもあります。
そして、ジャンルごとに、ウケる作風の傾向も異なってくるわけです。

私の場合、最初のジャンルと自分が思い描く世界観の間になんとなくズレが
あり、私の作品を熱烈に愛好してくれる人もいることにはいたけど、全体的
にフーンという感じでしたw
2番目のジャンルでは、最初のジャンルと作風を変えたわけではまったく
ないのにすごくなじんで、ジャンル内でそこそこの字書きとして認知して
もらえるようになったし、企画とかアンケートとかにもかなり反応いただけ
ました。
ジャンルの空気と自分の作風の親和性を客観視することって大事だと思い
ます。

もちろん、ただ描いて/書いて発表できればそれで満足、という人もいる
でしょうし、できればリアクションもらいたい、さらには人気作家になり
たい、とモチベーションはいろいろです。
もし明確に 「売れたい」 という願望が第一にあるのなら、どういう層をター
ゲットにするか、発表の形式をどうするか、どうやって読ませるかをきちん
と見極める必要があるでしょう。

どうやって “読ませる” か?

良い作品なら、読んでもらうことさえできれば、そのうちファンはついて
くるはずなのですが、読んでもらうまでが大変というか、ひとつの大きな
難関だと思います。

イラストや漫画の方が文章に比べて視覚的に情報を得やすく、評価しやすい
という面がありますが、文章は読んでみないとわからないからです。
基本的に、文章は文章好きしか読まないでしょうし (笑)。
文章を書くのも読むのも好きな私でも、漫画と小説が混じったアンソロジー
なんかではまず漫画を先に読んで、小説の方はさわりをに目を通して文体が
好きじゃなかったらまた今度、となってしまいます。

同人誌などでよくあることですが、人気の絵描きさんに表紙や挿絵を描いて
もらうとか、ノベルティをつけるという手がありますが、それだと、売れは
しても読まれない、という可能性が残ってしまうのですよね。



BL 小説家への道 ② にて、実際の作品を挙げつつ、売り方について考察してみようと思います。


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