見出し画像

#023(Re) 若手の方へ「安心・安全な所見の書き方」

2023.1.27.
初めて学年を組む方と1学期の所見読み合わせをするのは、いつもドキドキする。お互いの文章の色を初めて知るときだからだ。

特に自分が5年目で1年生を担任したとき、組んだ相手は十数年目の先輩だった。読み合わせを始めて数人分を読んだとき、2人同時に
「うーーーーーん、なるほど〜!」
と唸った。

先輩の方が、学習面の書き方で観点がブレない感じだった。
私の方が、普段の様子について細かく書いていた。

「この学習面の表現がすごく分かりやすいです!ちょっと使わせてください!」
「ここまで細かく書くのか〜。私の方のやつもちょっと直そうかな。」

所見の読み合わせは、初めてそれを読む保護者の目線に立って、「この言い回しだと勘違いされないかな?」とか「この表現だと伝えたいこととちょっとズレてるかも」などの気になる点を確認し合う場だと思っている。

決して、誤字脱字を直すだけの場ではない。

というか、誤字脱字は自分で読んで直そう。



そして、若手の人がまず書けるようになったらいいんじゃないかと思う方法がこちら↓


◆◇◆◇◆


2022.5.11.
twitterの情報は偏っているとは思いつつも、初任者教員の苦しそうなツイートを見ると、何だかいたたまれない気持ちになってしまう。

昨年度、初任者と同じ学年を組んだ。
一番の大仕事はやっぱり通知表の所見だったと思う。

通知表自体も、法律で決められた文書ではないので作成義務はなく、形式なども自治体や学校判断とのことで、今は通知表を廃止したり所見を書く回数を減らしたりという動きも聞かれる。(何のためにそうするのか議論したり、理解を得るまでの道のりが大変だったりするそうだけれど。)

作成するとなれば、その学期の子供の様子を、指定された文字数で伝わるように表現しなければならないし、重要度も高いので管理職チェックなどもある。大変だ…

かなり警戒して、早めに内容や書き方を伝え、以前自分が作ったものの例を渡し、日々メモをしておくと良いなどのアドバイスもした。
初任さんが事前に提出してくれた初稿を読む…
おお〜!
おお〜!
これは大変っ。文章が崩壊しとる。
どうしたらいい?
直しが必要な箇所を指摘していくか、ある程度こちらで直しの文章まで提案しておくか、一緒にやり直すか…

そんな状況の中で伝えたのが、表題の「安心・安全な所見の書き方」だ。
初任さんには、ひとりひとりの顔が思い浮かぶようなオリジナリティあふれる文章ではなく、まずは基本に沿った短くわかりやすい文章を目指して欲しい。



がんばれ〜!

#教員エッセイ
#所見
#ちょこちょこ進めていこう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?