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#040 勝った負けたでケンカが起きるとき

2022.5.30.
春の運動会シーズンもそろそろ終盤だろうか。

近年の運動会は、
「学年ごとに実施」「当日は児童の観覧なし」「応援団なし」「団体種目なし」
などなど、各学校が工夫して感染対策をしながらやっている。
もう毎年こんな感じでいいよね!という意見が多いように思う。

そんな流れもあって、用具・得点・決勝・審判などの係もなく、係児童への指導もなく、この辺りもこのままでよい気がする。(逆に、自分の学年のことは様々な係の範囲まで考えないといけなくて、あれ?このとき自分が分身してないと無理じゃない?みたいなことも直前に発覚したりする。)

決勝も得点もいないので、短距離走も順位をつけない。
ということは、若干のフライングでもめることもない。
何となく自分は2位でゴールしたぜ!とかが自分で分かっていればよいのである。

赤組白組に分かれ点数を競うって、まぁ楽しさもあるけれど、勝負事に弱い子供には結構辛い。。。
以前担任した子がまさにそんな特性のある子で、全校種目の大玉送りの練習中に自分の組が負け、
「白組、全員◯ね〜〜〜!!!」
という名言が飛び出した。
全校が集まる中で、である。
パワーワードすぎて、私の中でもかなり思い出に残る言葉になった。
そんな子も、数年経って高学年になると流石にそんなことで暴れなくなったという…成長。

そんな極端な例だけでなく、低学年中学年あたりだと勝負事にはみんなこだわりが強い。
ドッジボールで負けたくないからと、チーム決めで強そうな子のいるところに入りたいとやる前から泣いている子、おにごっこでタッチされる直前に「靴ひも結ぶからタイム」とか言う子、負けて永久に校庭の隅から戻ってこない子。
勝ち負けは鬼門だ。

忍耐強く指導し続けていたのだが、昨年、ひとつの記事を読んだ。

よく見たら2万スキもついてるじゃないか😱
すごい!

一番なるほどと思ったのは、勝ったときや負けたときのしてよい態度を伝える、というところ!
勝敗についてで揉めたら、揉めるきっかけの言動とかについて指導はするけれど、
こういう態度はいいんだよ、というのは伝えたことがなかったと思う。

これを読んだ後の体育、プレルボールやキックベースで、早速揉めごとが起きた。
終わってから黒板におもむろに
「正しい勝ったとき」「正しい負けたとき」
などと書き出すと、
なんだなんだ、と注目する子供たち。

いつになく真剣に話を聞いてくれた。そしてすごく納得してくれた!
その後、揉め事は起こるものの、指導の時にはこの言葉が共通認識となっていたのはとてもよかった。

感動的だったのは、年度最後のお楽しみ会で、やんちゃボーイズたちのチームがドッジボールのルール説明をしたとき。

◆ルールを守る
◆みんなで楽しくやる
◆ぼう言は言わない
◆「正しい勝ったとき」「正しい負けたとき」

という内容を、声を揃えて読み上げたのだ。

なんか…
伝わったな〜
というのが分かって。
しかも話をなかなか聞けぬやんちゃボーイズに。

もし、勝ち負けがらみの指導で困っている人がいたら、試しに一度やってみて欲しい👍

#教員エッセイ
#勝負事で揉めるとき
#なぜそんなことで揉めるんだいと大人は思う

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