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目を閉じたまま聞いて

何を語ればいいのかわからず、ただはっきりと気付いたのは、あの頃のあの子はもういないということ。
ちょっとした失恋みたいな、この欠落感というか、喪失感というか。

人が変わるのは仕方ない。それは進歩だから。成長ともいう。
僕が好きだったあの子は、どこか内気で、恐る恐る言葉を選びながら話すのが好きだった。
でも、今じゃもうそんなことはなく、高いトーンで思ったことを早口で話す。
穏やかな会話だったり、語り口調だったりはどこかに置いてきたようで、それは、僕の変化もあったのか、気付けば恐ろしく僕の遠いところへ行ってしまった。

あの頃のあの子は、もういないのか。
淡い期待に胸を踊らせ、あの子の話を聞いてみた。
ああ、やっぱりもういないんだな。
そう思うのは悲しいのか、それとも親心みたいなものなのか。
巣立って一人前になったのだろうか。それとも、あらぬ方向へ行ってしまったのか。

好きなこと、もの、人の何もかもを肯定できるほど、できた人間じゃないこの僕は、それを拒絶してしまう。
そんな子だったのか、じゃあいい。もういい。
と、なってしまう。

――悲しみにもなれない名も無い感情は、涙でも流れずに降り積もる。


最近よく聴いてるポルノグラフィティの『空が青すぎて』の一節。
これが大好き。

結局、このブログも、この一節を使いたかっただけのお話。

あの子が誰か、当ててみてください。



これはアメブロで2017年6月28日に書いたものです


この時、何か病んでいたんだろうか?
闇堕ちみゃこいちさんですねw

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