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マレさん

ガンディーは、イエス・キリストは好きだけれど、クリスチャンは嫌いだと言ったそうだ。15年前の不思議体験で、私の前に現れたのはイエスだ。クリスチャンでもないのに。本当のことを言えば、お釈迦様や日本の神様であってほしかった。きっと、直前に、家にあった聖書をたまたま見ていたからだ、そう思うようにしていた。

クリスチャンにもいい人がたくさんいると思う。しかし、私とは相性が悪い。子どもを被害に遭わせたあの心療内科に聖句が貼ってあり、産休の代行で来ていた医者は「早くよくなりますように」と祈りを捧げて、薬を処方した。産休明けで復帰したその病院の跡取り娘のあの先生を、いい先生だと言った小児科医もクリスチャン。ケンカした乳がんの友人たちもクリスチャン。全部医療が絡んでいる!?今気づいた。

歴史を見れば、布教と侵略は表裏一体。そこへの抵抗があるから、東洋思想や仏教に目を向けていた。


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世界で最も多くの人が信じているのは、キリスト教だ。2位のイスラームは出生率が高いから、キリスト教の信者数を抜くかもしれない。この騒ぎでどうなるかは分からないけれど。どちらも、アブラハムの宗教と言われる一神教で、その母体はユダヤ教だ。世界人口の半分以上の人の根底にある宗教、それを知らなければ、世界の情勢など読めるわけがない。

自分の不思議体験の意味を知りたいのと、この世界を読み解くために、アブラハムの宗教の話が聴きたい。自分でも多少は勉強したが、やはりよく知っている人の話が聴きたい。何年か前の同志社大の講義が動画に上がっていた。それを先日見たが、入門編だったのだろう、物足りなかった。

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HEAVENESEについてはよく知らなかった。主宰するマレさんは牧師だそうだ。でも、戦時中の英霊の話などをする。岩波新書の『国家神道と日本人』(島薗 進著)を前に読んだことがある。戦前の宗教構造は、キリスト教、仏教など様々な宗教の上に神道が乗っかっていると書いてあった。そういうことかなと思いながら、実際どうなのだろうというのも興味がある。

キリストはローマ社会の敗北という十字架という処刑の中で、神の愛を現した。これが聖書のメッセージだよね。ぼくは聖書を読む、また聖書を教える人間だから、ひどい仕打ちを受けても報復しない、あれほどひどい目に遭いながらも、父よ、彼らを許してください、彼らは何をしているか分からないと祈った、あの祈りの中に愛があるんだ。それがあの聖書のメッセージなんだ。よく考えれば、高圧的な支配者の態度の中に愛が現れるわけはないよね。同じ聖書には、愛には恐れがないと書いてある。恐れがないから愛が分かる、恐怖のあるところには愛は分からない。恐怖と愛は共存できない。それが聖書の言うところで、全くそのとおりだと思う。

何よりも、私が動画を止めて、書き取りたいことを話す人だ。信仰を勧められたら、すぐに退会すればいいと思って、マレさんの聖書のオンライン講座に申し込んだ。

まだ、最初のほうだけれど、びっくりしてしまった。会員限定だから、ここに書くわけにはいかないが、マレさんの書いた記事があったので、そちらを紹介する。

歴史的不条理を見て、キリスト教は素晴らしいと思う方が信じられません。私もそれがキリスト教なら信じない方がましだと思います。ですから大胆に言うなら、私もキリスト教なんて信じていないということです。 
では私は何を信じているのかと言えば、キリスト教ではなくて、イエス・キリストを信じているのです。
イエスを個人的に信じるということと、キリスト教徒になるということとは、本質的に異なる全く別のことです。この点をはっきりさせる必要がありますね。 http://www.committed.jp/christianity/main.html


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不思議体験をすると、人生が変わるという。インドで活躍する日本人僧侶の佐々井 秀嶺氏もそういう人かもしれない。

インド仏教徒1億人を率いるリーダーになるのは、ある出来事がきっかけだった。ビハール州にある日本山妙法寺を訪ねて修行を再開したところ、ある満月の夜、龍樹(りゅうじゅ)と名乗る人物がこつ然と現れ、「南天龍宮城へ行け」と佐々井氏に告げたという。龍樹とは大乗仏教の創始者の名前で、運命的なものを感じた佐々井氏は、ヒンズー語で龍宮城にあたるインドのナグプールに向かった。
龍樹の出現について、佐々井氏は「夢でも見たのだろうと言われるが、夢じゃない。実際に見たんだ」と断言する。にわかには現実と思えないのだが、佐々井氏にとっては確かな体験であり、実際にナグプールに行ってから佐々井氏の人生は大きく変化していった。  https://toyokeizai.net/articles/-/77267?page=3

私は、霊感もないし、不思議体験は後にも先にもこの一度だけ。正直、こういう話を信じるタイプではないのだけれど、私も人生が変わった。佐々井氏も龍樹に会って人生が変わったと言っているのは、うそではないと個人的には思う。

私の場合、不思議体験がある前は、周囲の強烈なエゴと自分の気持ちの両立が辛かった。不思議体験があった後は、私個人は生きるのがとても楽になったが、新たな苦しみがあった。

不思議体験があって良かったのか悪かったのかは分からない。ただ、私に起こった”事実”だと受け止めている。

人生が変わった一つとして、“引き寄せ力”みたいなものが強くなったように思う。マレさんに実際にお会いすることはないと思うけれど、引き当てた感はある。

私は、生活を断たれても、殺されても打つ気はない。だけれども、打ちたくないけれど、そこまででもない人たち、特に若い人たちは守らなければいけない。これから先の講義に、その人たちを守るヒントがあるように思う。





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