彼女のことを殴ってしまった。最近は仕事が忙しくなり、彼女との関係も悪くなっていた。ずっとイライラする日々を送っていた。俺は日々の鬱憤を晴らすために、キャバクラに行った。特に女と話したかったわけでも無かったが、俺はキャバクラに行った。まあまあ楽しむことが出来たが、それでもイライラしっぱなしだった。夜遅く家に帰ると彼女が怒って来た。なぜ、連絡しないのとか、何してたのとか、色々追求して来た。俺は云々ものをいい、適当に流していた。そうすると、彼女が潮時だねと言い、別れようかと小さな声で言った。俺はそれを聞いた瞬間彼女のことを殴っていた。そのまま、俺は逃げるように寝室に行った。やってしまった。後悔したのだ。暴力なんて、何があってもしてはいけない。しかし、俺はその日から、彼女に暴力暴言を言うことが増えていった。自分でもわかっている。こんなのは良くない。してはいけないんだ。でも、やってしまう。いけないと思う中、少し、気持ちいいって思ってしまうんだ。この行為で、彼女のことを縛っていると考えるとワクワクしてしまった。しかし、世間的に見ると俺はクソ男だ。そんな、俺なのに、彼女はその日から何も言わなくなった。口答えもしないし、やめてとも言わない。ただただ俺の行為を受け止めている。一方的な関係になっていた。そんな生活が半年続き、俺は捕まった。そりゃ、そうだろう、暴力暴言を半年もしたんだ。捕まるに決まっている。彼女の体にはあざだらけで、弱々しくなっていた。そんな彼女は僕が捕まって3日後に自殺をしたらしい。自殺をしたことを聞いて、俺はまた後悔をした。もっと大切にするべきだった。もっと愛するべきだった。そして、謝るべきだった。そんな後悔をしている中、とある手紙が俺の元に届いた。彼女からの手紙だった。6月12日と書かれていて、彼女が亡くなる1日前のことだった。このように書かれていた。

6月12日。
私は明日、自殺します。そして、俺君に言いたいことがあります。今までありがとう。そして、さようなら。この半年間、私は君の暴力暴言で辛かった。でも、私がなぜ、君のそばを離れなかったのか分かるかな。君が暴力暴言を言うときって、今まで以上に笑顔なんだよね。その笑顔が見たかったから、私は耐え抜いたんだ。でも、今では君は捕まって牢屋行き、私は真っ当に暮らすのかと思ったけど、なんかもういいや。多分君は反省して、暴力暴言を振るわなくなるだろうね。でも、私は暴力暴言を振るっていた君が一番好きなんだ。おかしいと思う。だから、私は自殺することにしました。それだけです。じゃあね。

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