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架空の恋文の話

以前、恋文を書いたことがある。誰に宛てるわけでもない、架空の恋文。
お焚き上げだ。全文ここに載せようと思う。

付き合ってほしいだなんて独りよがりなことは言えない

僕の自己満足かもしれない、でもこれだけは君に伝えたい

僕は、自分の好きに真っ直ぐな、そんな貴女が好きです

これからもずっと、僕と一緒にいてくれませんか?

Twitterに投稿する前提で書いたものだから短いし、もちろん架空のものだから内容も具体的なことは何一つ書いてない。
でも、本心だ。

「付き合ってください」
お決まりの告白文句だが、私はこのフレーズに違和感を感じていた。何の見返りもなく、自分のためだけに「〜してください」と言うのは、あまりに独りよがりであまりに自分勝手ではなかろうか。

きっと私が容姿ではなく、その人の人となりを好きになるからでもあるのだと思う。

好きな人を自分のものにしたいわけじゃない。
好きな人がその人らしく生きていく姿を隣で見ていたい。

だから恋文にはその想いを赤裸々に書いた。

貴女は貴女らしく生きていてほしい。
できれば、その隣に居させてほしい。

恋文の内容はそれだけ。それ以上でも以下でもない。

その後、ある人とお付き合いをして、別れた。
言ってみれば一連の流れを経験したわけだ。
(非常に不本意ではあるが)

正直まだわからない。
どこまでひとりよがりになっていいものか、どこまで自分勝手になっていいものか。

そして、いつか、お互いの独りよがりが一致するような人を好きになりたいな、と思う。

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