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なるほどわからん!から始まる『心理的安全性のつくりかた』石井遼介さん #朝渋読書

水曜日の朝は、朝渋 アカデミーの特別講義です。一週間前には、石井さんからこんな優しい動画が配信され、この日が楽しみでわくわくして目覚める朝でした🌞そしてなんとこの動画、15テイクだったとのこと。わお。

基調講演

石井遼介さんは、アカデミアとビジネスの両方で、研究と実践をやっている。基調講演は研究成果を中心にお話されました。
この本の何がいいって、外国のデータじゃなくて日本人のデータを使って出た研究結果をわかりやすく伝えてくれていることなんですよね。6000人500チームの分析です。ちょっとやそっとじゃ経験できない数の知恵が詰まっているわけですよ。

心理的安全性ってなんなんだろう?
「チームの心理的安全性とは、チームの中でリスクをとっても大丈夫だ、というチームメンバーに共有される信念のこと(1999 Edmondson)」

なるほどわからん!わからんときは、逆から考えてみよう!

心理的"非"安全とは?
 →罰と不安が蔓延するチーム
   提案したら「じゃあやって」 失敗したら犯人さがし etc.
によって起きるのは「行動」の「減少」のみ
だから叱責するのは「減らしたい行動」の「直後」にしよう
ミスを報告して叱責するのは悪手
報告が減るだけでミスは減らない

チームの心理的安全性の4つの因子

話助挑新
①話しやすい = 率直な意見を言える
②助け合い  = 助けを求められる
③挑戦する  = 挑戦できる
④新奇歓迎  = 個性が発揮できる

リーダーシップ:心理的柔軟性の3つの要素

変えられないものを受け入れる
➋大切なことへ向かい変えられるものに取り組む
➌マインドフルに見分ける

これをまず自分がやってみる。そしてチームに浸透させていければ。

そしてなんと、毎週火曜日と金曜日の朝に、マインドフルなセッションを提供してくださっています。私も参加しています♪

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役に立つ行動

心理的安全性も、心理的柔軟性も、どちらも「役に立つ行動」にフォーカスします。
「大切なもの」をしっかりと認識し、「変えるもの」と「変えないもの」を見極めて、増やすべき(or 減らすべき)「行動」にフォーカスしていこう。

トークセッション

イノベーション推進室は心理的安全性が低いことが多い。プレッシャーが強すぎるとイノベーションは起きなくなるという悲劇。

話しやすくするコツ「今からは反対意見を言ってもらう時間です」

上司の操縦法「先ほどの会議では発言の機会をいただきありがとうございました」お礼を言って、望ましい行動を増やす

上司は部下に言いたいことがあるとき、脳内シミュレーションをしてみる。そうすると「本当に伝えたいこと」が明確になる。「増やしてほしい行動」にフォーカスして伝えよう。

わくわくのワーク!

基調講演の随所で、チャットに書き込むワークがありました。
どれも、チームに持ち帰ってやってみたくなりますね。

話しにくいなぁと思うのはどんな時?
〇〇を手に取ってみてください。そして、やる気を出してみて!やる気を出して〇〇を持てましたか?
プレゼンの前日にどんな行動をとる?
話しやすかった事例を思い出してみよう
「感謝+理由」を I messageで書こう。 
それ、今、送っちゃおう!


今日から行動できること

心理的柔軟性をもちながら、4つの因子でアプローチしていく。
メンバーの反応を見ながら、さらに柔軟に対応する。

***

講演の最初に「私語最大化」でチャットの書き込みどうぞ~っていう呼びかけがあって、700近くのコメントが飛び交う楽しい90分でした。
そして、最初のワーク「みなさんの仕事を書き込んでください」で、朝渋メンバーの職業をはじめて知り、それも楽しかったです。

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合わせて読みたい記事

『問いのデザイン』の著者でCULTIBASEの編集長、安斎勇樹さんとの対談の記事です。安斎さんと石井さんは、東大で同じクラスの出席番号順が前後だったとのこと、その辺の関係性も興味深く読みました。

心理的安全性の第一人者、エイミー・エドモンドソンの “The Fearless Organization” の解説を篠田真貴子さんが執筆されています。

本を読み終わって

パワーワードがたくさん出てくる面白い本でした。

最後に
ソフィー的いちばんのおすすめポイントは引用参考文献一覧です。
普通の引用とは一味ちがうので、じっくり味わってみてね。

(完)

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