目指すはピクサー🌟『これからの生き方。』北野唯我さん #朝渋読書
『これからの生き方。』を出版した北野唯我さんの早朝イベント。
モンスターズインクの背景で現れた唯我さんに目が釘付けでした。
「働き方」は「生き方」が決まってないと決められない。
生きることに対する覚悟と確信が持てるまで、結婚したり子供を持つことも考えられなかった、とおっしゃる唯我さん。なんて強いんだ。
14の労働価値
人それぞれ、本当に多様な価値観を持っていることを、物語の力で伝えてくれる本でした。それは2つの側面で役に立ちます。
ひとそれぞれみんな価値観がちがうものだ、ということを知る。
1つの場所で自分の価値観のすべてを満たすのは難しいから、分散して満たすこともできる。それは、副業だったり、趣味だったり。そして、分散するタイミングは、
1.本業でやりきった感覚を得ている時
2.社内で信頼を得ている時
この2つがそろっているとき。
登場人物のキャラクターだと、私は希の姉の真奈美さんに近いかな。
「このワークをチームや仲間と一緒にやるときに、どのように導入すればいいでしょうか?」という質問を拾っていただきました。
課題感から共有して、課題解決のためにやってみましょう、という流れで、まずは「問い」から入るのがよいです。答えから入るのではなく。
物語の中では、希が本間に歩み寄るシーンで描かれていました。嫌いでもいいから、共通の目的を持ちましょう、って。勇気と敬意をもって相手に向き合って、最後に希が反省の弁を述べるシーンで、泣きそうになっても泣かない目元の描写が素晴らしかった。
タイプ別のキャリア戦略
自分の強みと、今の自分の人生のフェーズの2つによって、どのキャリア戦略をとるのかが決まる。唯我さんでいうと、作家としては意思型、経営者としてはバランス型、というように。
信念を持つ?
信念は持たなくてもいいんじゃないかな。
それをしたら、自分が嫌いになるなら、やらないほうがいいでしょ、っていう考え方なら、いろんな悩みを解決できそう。
それから、「好き」よりも「気持ちいい」で考える。気持ちいいことは、普遍的なものだから。
道
唯我さんは作家道と経営者道を修める。
作家道では、本を作ることで自分が教えられている。
中学生のころから、「哲学の道」を歩きながら内省する時間を持っている。
私の中で「道」というキーワードがつながる。
子育て道、プレゼン道、いろんな道をそれぞれの人が修めていけばいい。
さいごに
「ちょっとだけ期待を裏切りたい」という、クリエイターとしての遊び心が表現された本の構成になっているところが見どころ!
シンプルに「本を買ってください」というクロージングをする話法も素晴らしい。「百田さんに、重版を経験させてあげたい」という仲間への応援メッセージとともに。
そして、涙なしでは読めない、編集のご担当者様の石を積むnote。
世に送り出してくださって、ありがとうございました!
イベント中、「みなさんこれ、楽しいですか?」って、話している途中に欲しがる唯我さん。「話が長くなっちゃうから」って気を遣う唯我さん。
すべての発言に意味が詰まっているから、ぜんぜん長くないし、おもしろい。またお会いしたいです。
(完)
追記:2020年10月8日
百田先生にも会いたい。初の重版出来おめでとうございます!
百田先生との約束を守る唯我さんはかっこいい💛
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